PR会社を選定する時に見るべきポイント
PR会社を選定する際には、自社の求める内容に合っているPR会社に声をかける必要があります。ポイントを紹介しましょう。
◆英語が必要か
海外オフィスと連携する必要があったり、海外メディアの取材を受けたり、外資系企業でコミュニケーションやPRの担当者が海外にいて頻繁に会議する必要がある場合は、「英語ができる」ことが依頼の条件として入ってきます。
担当者によっては「英語は自分がやるから、PR会社は日本語のみでいい」と思うかもしれませんが、その場合は報告書を翻訳したりする業務も全部自力でやることになり、業務量が増えます。
それを考えると、資料を英語で作れて、会議も英語でできるところと組む選択肢が候補として最初に上がってくることでしょう。
外資系企業の多くは、本社でPR会社を決め、それぞれの地域でその現地法人がPR業務を担うケースが一般的です。次のような理由から、現地法人ではダメな場合に、現地のPR会社を選定します。
・現地法人が担当したが、思うようなパフォーマンスが得られなかった
・現地法人がその地域の競合他社のPRを請け負っていた(「コンフリクト」と言って、PR会社は同時期に競合他社のPRを担当することができません。ただ企業によってはこの縛りがゆるく、子会社が担当、別の担当者が担当、というケースも見られます)
英語で業務をしなければならないという縛りがなければ、外資系にこだわることなく、PR会社を選定できることでしょう。もちろん、グローバルのやり方でPR業務を進めていきたい企業には、外資系PR会社は有力な選択肢になりえます。
◆テレビに出たいのか、売上をあげたいのか
PR会社を選定する際に、目的が何なのかを考える必要があります。「テレビに出たい!」という目的であれば、テレビに強い会社と組むことで情報番組、ニュース番組などとうまく仲を取り持ち、取り上げてもらうチャンスに恵まれることでしょう。
ただ、基本料金のほかに、高額な成功報酬がかかるPR会社もあります。価格体系を事前に確認して、自社のニーズに合っているところと組む必要があります。
テレビに出たいといっても、非常にニッチな業種や業態だと難しい場合もあります。
その場合は、CM制作やタイアップ(お金を払って確実にテレビに出られる広告)などを勧められるかもしれません。テレビに出たい場合、さまざまな方法が考えられます。
・ドラマなどで自社製品を使用してもらい、撮影協力として社名を入れてもらう
・自社で撮影をしてもらい、撮影協力として社名を入れてもらう
前者は「プロダクトプレイスメント」、後者は「ロケーションコーディネート」などと言われます。