Q1. 中国「お一人様」は、なぜ結婚しないのか?
※主な回答を列挙する。類似の内容は筆者の判断でまとめた。以下同じ。
共通した特徴
・「996(毎朝9時から夜9時まで、週6日勤務)」という言葉があるように仕事で忙しい。
・高プレッシャー。中国経済の成長や変化から落伍することが不安で、スピードについていくために必死。
なぜ結婚しないのか?
・理想の相手と出会えない、結婚相手は妥協したくない〈8人が同趣旨の回答〉。友人同士で「私たちなぜ結婚しないのかな?」とよく会話する。
父や母の時代は出会いの機会も限られていて、親の紹介や仲人の仲介による結婚も少なくなかった。お互いの社会的身分や家庭が釣り合えば結婚に至ることが多かった。結婚してから愛情をはぐくんだとも聞く。
今の私たちは親の代よりも結婚相手の選択に自由を与えられており、理想の相手も思い描いている。しかし、実際には良い出会いの機会は限られているので、理想の相手を探しているうちに時間が経過してしまう。
・仕事へのプレッシャーで余裕がない。
・第一線で働くために大都市で暮らしているが、物価が高騰しており、家庭を持って経済的にやっていけるか自信がない。
・家族や同級生など慣れ親しんだ人以外との会話が苦手。
・結婚のような重要事項は、男性主導で進行するという暗黙の観念があり、女性は受け身になりやすい。しかし、身近な男性は幼く見える。
Q2. どんなサービスにならお金を払うか?
「仕事に追われる毎日の中でお金をかけてでも『便利さ、快適さ』を得たい、時間を大切にしたい」、「ちょっと贅沢して楽しめる、自分なりの『こだわり』を持てるサービス」、「将来に向けた自己投資(学び、健康)」の3点に集約される。
便利で快適、時間効率がいいサービス
[食生活]
・一人で行動していることを周囲に注目されたくない。一人でも気にせず食事できる空間がほしい。
・外食するならかしこまる必要がなくて品質も良い店を探す。結局、ブランドイメージの良いチェーン店に行くことが多い。
・フードデリバリーは、配達時間の早さ、正確さが大事。注文した際に配達時間があいまいだとキャンセルする。
[住居]
・大学時代は学生寮、卒業当初は友達と相部屋だった。今の自分の部屋は広くはないが、こだわりある空間にしたい。
・自分の家を持ちたい。でも、不動産価格が高騰していて、家族で住めるスペースの部屋は買えない。
・一人用の小さな電化製品。
ちょっと贅沢な「自己投資・趣味」を提供するサービス
・スポーツジムの選択肢が増えてきた。清潔さやインストラクターの対応など、時間を快適に過ごせるジムを選んでいる。サービスへの理念に共感できることがポイント。
・独身者向けの交流の場に入っているが、メンバーの質を保ちお互いに啓発し合える場をつくろうとする主催企業の努力に共感する。
・映画館が綺麗になったのは嬉しい。旅行も楽しみ。友人は一人カラオケに行く人が多い。
・美肌と美貌を追求する。
・年に一度、自分のお金で両親を連れて旅行に行く。両親が楽しんでくれればお金は惜しまない。親孝行をサポートしてくれるサービスは嬉しい。
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