写真:PIXTA

一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングのエグゼクティブディレクターの家村均氏が、フィリピンの現況を解説するフィリピンレポート。今週は、直近のフィリピンの製造業の動向についてレポートします。

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比の半導体・エレクトロニクス輸出成長目標は5%

フィリピンの半導体・エレクトロニクス製造協会(THESEMICONDUCTOR,Electronics Industriesinthe Philippines Foundation,Inc.(SEIPI))は、潜在的な世界的不況で需要が弱まると予想される中、2023年の輸出成長目標を5%に設定しました。

 

電子機器の輸出額は、2022年の10%の成長目標を達成できず、前年比で6.88%増加の490億9000万ドルでしたが、過去最高を記録しています。2023年の成長は自動車および産業用電子機器によって推進されるとみられています。

 

SEIPIは、貿易省、財務省、フィリピン経済特区(PEZA)、税関局(BoC)に対して、電子機器産業への低い外国直接投資、高い運用コスト、および在宅勤務(WFH)の取り決めなど、いくつかの問題を提起しています。特に生産に関与していない従業員に対してWFHの取り決めを行うことを許可するよう求めていました。この提案は、PEZAから投資委員会(BOI)に登録を移管することにより、100%WFHを実施し、財政的インセンティブを利用することを政府が許可した後に出されました。

 

また、同協会は、BoCのX線選択システムとコンテナ貨物システムの電子追跡システムの実装について懸念を表明し、それは不必要であり、業界にとってより多くのコストを伴うとして反対しています。

 

一方、SEIPIは、化学薬品、プラスチック、包装材料など、生産に使用されるより多くの材料を地元で調達することを目指しています。2022年には、3億2,130万ペソ相当の輸入部品と材料のローカライズに成功しました。

 

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※当記事は、情報提供を目的として、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティングが作成したものです。特定の株式の売買を推奨・勧誘するものではありません。
※当記事に基づいて取られた投資行動の結果については、一般社団法人フィリピン・アセットコンサルティング、幻冬舎グループは責任を負いません。
※当記事の比較するターゲット株価は、過去あるいは業界のバリュエーション、ディスカウントキャッシュフローなどを組み合わせてABキャピタル証券のプロアナリストが算出した株価を参考にしています。

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