「月3万円を20年間」積み立てた結果…片や「+1,400円」、片や「+260『万』円」…衝撃の格差に「何かの間違いでは?」→「いえ!ホントです!」その納得のワケ【FPが解説】

「月3万円を20年間」積み立てた結果…片や「+1,400円」、片や「+260『万』円」…衝撃の格差に「何かの間違いでは?」→「いえ!ホントです!」その納得のワケ【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の2人以上の世帯の約35%が「貯蓄1,000万円」を超えています。貯蓄1,000万円は決して夢の数字ではありませんが、ちょっとしたコツだけ知っておく必要があります。本記事では、テレビ出演をはじめ幅広く活躍しているファイナンシャルプランナーの飯村久美氏が、著書『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』から、知っているか否かで20年間で大きく差がつく「やり方」を解説します。

自分の年金を自分でつくる「iDeCo」の活用

iDeCoは、「自分の年金を自分でつくる制度」です。2022年10月からは、すべての人が原則、加入できるようになりました。なぜ、いま国が力を入れているのかについて説明しましょう。

 

20歳から60歳までの日本国民全員が加入しているのが、「国民年金」です。

 

公務員と会社員は、「厚生年金」にも加入しています。勤める会社によっては、それぞれ独自の「企業年金」を設けているケースもあります。

 

しかし、コンサルティングを行っていると、「公的年金制度は大丈夫なのか?」という声も寄せられます。

 

公的年金制度そのものについては、日本という国によほどのことがない限り破綻の心配はないと考えていいかもしれません。しかし、受給できる年齢が引き上げられたり、受給額が下がったりする可能性は十分にあります。

 

生涯もらえる公的年金は、老後の生活を支える“土台”になる存在ではあるものの、それだけで生活をしていくことは難しいでしょう。つまりこれからは、自分で老後資金を用意する必要があります。

 

そのために、自分で老後資金を積み立てて、将来手にできる年金に上乗せしましょうというのが、「iDeCo」です。「国が応援するので、老後資金を自分でつくってください」という制度と捉えることもできます。

 

いまのような超低金利の時代では、銀行にお金を預けているだけではお金は増えません。

 

金利0.002%の通常の定期預金に毎月3万円ずつ20年間積み立てたとしても、20年後に受け取れる金額は、預けたお金と利息を合わせて約720万1,400円です。利息は、たったの約1,400円しかありません。

 

では、定期預金の代わりに投資信託を利用した場合はどうでしょうか。

 

[図表1]毎月3万円を20年間、積み立てたら?

 

同じように毎月3万円ずつ20年間積み立てると、平均利回り3%だと想定した場合、20年後に受け取れる金額は約930万円になります。運用益は、約210万円です。

 

さらに、同じ投資信託を用いてiDeCo(2万円)とつみたてNISA(1万円)で積み立てた場合、20年後の運用益は約260万円になります。先ほどより50万円多くもらえるのは、利益が非課税になるからです。

 

「1,400円」と、「260万円」。

 

どちらを選択するか、考えるまでもないと思います。

 

いまの例は、利回り3%で20年間でしたが、積み立てる期間が長ければ長いほど、また利回りが高くなるほど、さらにその差は大きくなります。つまり、iDeCoはなるべく早くはじめたほうがお得だということです。

次ページiDeCoを始める4つのステップ

本メディア並びに本メディアの記事は、投資を促すことや、特定のサービスへの勧誘を目的としたものではございません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、株式会社幻冬舎ゴールドオンライン、幻冬舎グループは、本メディアの情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

飯村 久美

KADOKAWA

年収300万円でもラクラク越えられる!『貯蓄1000万円の壁』 1000世帯以上の家計相談を受けてきた「お金のプロ」が『貯蓄1000万円の壁』を越える方法と考え方を伝授。 お金を増やすのは難しい。 そう思っていませんか? …

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧