「月3万円を20年間」積み立てた結果…片や「+1,400円」、片や「+260『万』円」…衝撃の格差に「何かの間違いでは?」→「いえ!ホントです!」その納得のワケ【FPが解説】

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(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の2人以上の世帯の約35%が「貯蓄1,000万円」を超えています。貯蓄1,000万円は決して夢の数字ではありませんが、ちょっとしたコツだけ知っておく必要があります。本記事では、テレビ出演をはじめ幅広く活躍しているファイナンシャルプランナーの飯村久美氏が、著書『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』から、知っているか否かで20年間で大きく差がつく「やり方」を解説します。

iDeCoの最大のメリットは節税効果にあり

iDeCoの最大のメリットは、比較的安全にお金を増やしながら、節税もできる点にあります。iDeCoは、積み立てるときの掛け金全額が所得控除の対象になります。

 

たとえば、年収が500万円で扶養親族がいない人がiDeCoに月2万円積み立てた場合、1年間で24万円が税金を計算する金額から差し引かれます(所得控除)。

 

年間の節税額は、所得税と住民税が各々約2万4,000円、合計約4万8,000円(課税所得を、年収−給与所得控除−社会保険料控除−基礎控除で計算)。30歳の人が60歳まで30年間積み立てた場合、約144万円が節税できます。

 

しかも、投資で得た利益も非課税です。

 

さらに、受け取るときにも税金が優遇されます。

 

iDeCoの受け取り方には、iDeCoで貯めたお金をまとめて受け取る「一時金」、複数回に分けて定期的に受け取る「年金」、そして、一部をまとめて受け取って、残りを複数回に分けて受け取る「併用」の3種類があります。

 

どういう受け取り方をしたとしても、節税効果があります。一時金は、退職所得控除の対象になります。年金は、公的年金等控除の対象になります。

 

iDeCoのデメリットは、原則60歳にならないと引き出しできないことでしょう。また、受け取れる年金は運用結果次第であること、手数料がかかることも注意点です。しかし、それを帳消しにしてくれるメリットがiDeCoにはあります。

 

そして、なにより、iDeCoはできるだけ早くはじめることです。なぜなら、積立投資を長期にわたって続けることにより、投資のリスクが軽減されるからです。

 

このことは、データによって裏付けられています。すなわち、金融庁のデータによると、保有期間が5年の場合と20年の場合で、元本割れをする確率を比較したところ、5年では元本割れが見られましたが、20年間保有した場合、元本割れはゼロになりました([図表3])。

 

 

飯村 久美

FP事務所 アイプランニング

ファイナンシャルプランナー

 

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年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

飯村 久美

KADOKAWA

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