「それでも1,000万円を貯める」ために知っておくべき悲惨な現実…データが示す「日本人の貯蓄」がどんどん減っているワケ【FPが解説】

「それでも1,000万円を貯める」ために知っておくべき悲惨な現実…データが示す「日本人の貯蓄」がどんどん減っているワケ【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

実は、日本の2人以上の世帯の約35%が「貯蓄1,000万円」を超えています。貯蓄1,000万円は決して夢の数字ではなく、貯蓄のしくみを知り、慣れることで、誰でも実現できます。本記事では、テレビ出演をはじめ幅広く活躍しているファイナンシャルプランナーの飯村久美氏が、著書『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』から、前提として知っておくべき日本の厳しい現状について解説します。

みんなはどれくらいお金を貯めているの?

世の中の人たちは、いったいどれくらい貯蓄しているのでしょうか? とても気になるところだと思います。[図表1][図表2][図表3]は、金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」の2021年の調査結果です。

 

単身者世帯の平均は901万円、30代の平均は606万円。

 

ふたり以上世帯の平均は1,563万円、30代の平均は752万円。

 

どうですか? みんな意外と貯めているようですね。この数字を見て、少し肩を落とした人もいるかもしれません。しかし、もういちど表を見て確認してほしい項目があります。それは、「中央値」です。

 

平均値というのは一部のお金持ちの数字で引き上げられてしまう場合が多いため、自分と比較するなら中央値です。

 

たとえば、貯蓄額が5万円の人が4人、1,000万円の人がひとりいたら、平均値は204万円になります。その204万円がふつうの人たちの貯蓄額かといわれると、実態とかなり差があるといえるでしょう。

 

中央値とは、貯蓄額が多い人から順に並べた場合の真ん中にあたる数字のことで、ここでは5万円になります。つまり中央値とは、ある集団のなかのいわば「ふつうの人」の数字と考えていいものです。

 

中央値で先ほどの数値を見ると、単身者世帯は68万円、ふたり以上世帯は450万円まで下がります。

 

あなたには、この数字にホッとするのではなく、危機感を持ってほしいと思います。

 

老後資金2,000万円といわれている時代に、ふつうの人たちの貯蓄は少な過ぎるからです。単身者世帯の60代の中央値は460万円。これはあまりに厳しい数字といわざるを得ません。

 

※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)
[図表1]世帯別の金融資産保有額 ※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)

 

※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)
[図表2]年代別の金融資産保有額(ふたり以上世帯) ※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)

 

※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)
[図表3]年代別の金融資産保有額(単身者世帯) ※出典:金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査」(2021年)

 

少な過ぎる貯蓄の背景には、貯蓄にまわす余裕がないという現実があります。次のページに紹介する[図表4]は、内閣府が発表した1994年から2018年にかけての貯蓄率の推移です。

 

貯蓄率とは、給与の手取り額に占める、貯蓄にまわせる金額の割合のことを指します。データを見ると、どんどん貯蓄率が下がっていることがわかります。

次ページどんどん貯蓄率が下がっているワケ

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