電気代の節約「こまめに消す」はウソ!知らないと損する「5種類の固定費」を圧倒的に節約できる方法と「驚きの金額差」【FPが解説】

電気代の節約「こまめに消す」はウソ!知らないと損する「5種類の固定費」を圧倒的に節約できる方法と「驚きの金額差」【FPが解説】
(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の2人以上の世帯の約35%が「貯蓄1,000万円」を超えています。貯蓄1,000万円は決して夢の数字ではなく、貯蓄のしくみを知り、慣れることで、誰でも実現できます。本記事では、テレビ出演をはじめ幅広く活躍しているファイナンシャルプランナーの飯村久美氏が、著書『年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」』(KADOKAWA)から、電気代や住居費、公共料金等の負担を抑えるポイントについて解説します。

電気は「こまめに消す」より、「大元」を見直す

このところ値上げが続いている、「電気料金」。

 

電気料金を抑えるために、「電気をこまめに消すといい」という話がありますが、貯蓄にまわすお金を捻出するために、電気をこまめに消す必要はないと思います。

 

具体的な数字で説明すると、例えば60Wの電気を1時間つけっぱなしにしたときの電気代は、地域や契約によって異なりますが1.5円程度。

 

トイレに行くのにわざわざ部屋の電気を消すことによって抑えられる支出は、本当に微々たるものです。

 

そんな手間をかけるなら、契約アンペアがある電力会社の場合、契約しているアンペア数を下げて、基本料金を抑えるほうが断然、お得です。

 

アンペア数を下げるための1回の手続きだけで、毎月の電気料金を確実に抑えることができます。例えば、40アンペアを30アンペアに下げると、基本料金は月約280円(年間約3,400円)ほど安くなる計算です。

 

わたしも契約アンペア数を見直しました。たまにうっかりブレーカーを落としますが、4つ同時に使っていた家電を3つに減らすなど調整すればよいだけです。

 

東京電力のホームページにある「わが家のアンペアチェック」で、いちどにどのくらいの電気を使うかシミュレーションしてみましょう。

 

どうしてもアンペア数を下げられない場合でも、やれることはあります。

 

待機電力が大きいテレビやレコーダーなどは、節電タップを利用して、寝る前にスイッチをオフにするとよいでしょう。

 

シーズンオフになったエアコンは、コンセントからプラグを抜きます。待機電力とは電源がオフの状態でも消費される電力のことをいい、資源エネルギー庁によると、電気代の約5%は待機電力だそうです。

 

長年使っている家電を思い切って買い換えるのもおすすめです。

 

以前、15年使っていた冷蔵庫を買い換えたところ、毎月の電気代が2,000円も安くなったというクライアントがいました。10年前の冷蔵庫と比べると最新の冷蔵庫は、消費電力が約半分になっているそうで、すなわち電気代も半分になるのです。

 

また、2016年からは電気で、2017年からはガスで、小売業者の参入が全面自由化され、ライフスタイルや価値観に合わせて、販売会社やサービスを自由に選べるようになりました。

 

わたしはその際に電力会社を変えましたが、それだけで年間1万円以上の節約になりました。

 

いろいろな会社があるので、比較検討してみる価値は十分にあります。

 

ただし、市場連動型プランを提供している会社の場合、原料が不足して電力の仕入れ値が上がったり、異常気象で電力消費量が急増したりすると、価格が急騰することがあります。通常の数倍~10倍くらいになったという報道もありました。

 

全面自由化で参入企業が殺到し、価格競争に耐えられなくなって倒産するケースも増えています。

 

電気料金が安くなるのは嬉しいことですが、電力会社やガス会社を変更する際は、安さだけで選ばないようにしましょう。

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年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

年収300万円でもラクラク越えられる「貯蓄1000万円の壁」

飯村 久美

KADOKAWA

年収300万円でもラクラク越えられる!『貯蓄1000万円の壁』 1000世帯以上の家計相談を受けてきた「お金のプロ」が『貯蓄1000万円の壁』を越える方法と考え方を伝授。 お金を増やすのは難しい。 そう思っていませんか? …

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