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連載医学部受験のプロが教える「合格」の決め手【第4回】

「教科書の理解なんてバカバカしい」⇒結果、不合格…“受験失敗”の原因に学ぶ、医学部受験の「正しい戦い方」

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「教科書の理解なんてバカバカしい」⇒結果、不合格…“受験失敗”の原因に学ぶ、医学部受験の「正しい戦い方」 (※写真はイメージです/PIXTA)

毎日寝ずに勉強した、問題集を何冊も解いた、学校の先生や親のアドバイスもちゃんと聞いた。なのに、なぜ志望校に受からなかったのだろう…。真剣に取り組んだものの努力の方向がズレてしまい、惜しくも受験に落ちてしまう生徒はたくさんいます。来年こそ医学部合格をつかみ取るには、どうすればよいのでしょうか? 医学部受験に失敗してしまった人の「不合格の根拠」について検証するとともに、浪人が決定した場合の「1年の過ごし方」について具体的に伝授します。

医学部受験「失敗」の理由から学ぶ、正しい戦い方

かつての受験生たちが語る「受験に失敗してしまった原因」には、実にさまざまなものが挙げられます。

 

そもそもダラダラ過ごしてしまっていた、勉強法が自分とあっていなかった、という原因から、「学校や親」に頼りすぎた、噂や憶測に振り回されてしまった、という勉強自体とは関係のない原因まで…、読者の方にも思い当たる点があるのではないでしょうか。

 

ここからは、見落としがちな4つの原因についてご紹介していきます。「失敗した理由」から、受験の「正しい戦い方」を学びましょう。

 

【敗因①:「勉強の仕方」が間違っていた】

「受験直前まで寝る間も惜しんで必死に勉強したのに合格できなかった」という人は、これまでの勉強法を見直す必要があります。基本学習を怠っていませんでしたか? 公式や解法を丸暗記していませんでしたか? 数学の教科書に書かれている定義はきちんと頭に入っていますか? 定理や公式を導くことはできますか?

 

また、反復学習を原始的な学習法だからといって避けていると、基礎知識が身につきにくくなります。「数多くの問題を解くより、参考書を読むほうが頭に入る」とか、「教科書の理解なんてバカバカしい」と勝手な解釈で嫌厭せず、ルールブックである教科書の内容をきちんと理解し、書かれていることはすべて頭にいれておきましょう。特に数学は紙に書いて考えることが大切です。書くことで頭の中が整理され、解法の糸口が見つけやすくなります。

 

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【敗因②:模試を上手に利用できていなかった】

受験生のみなさんは、模擬試験をどのように活用しているでしょうか? ただの「力試し」ではありません。

 

模試は、入試のデモンストレーションであり、また今後の重点課題を知るためのきっかけでもあります。決して「受けて終わり」にはしないことです。模試のあとは必ず、自分がミスしがちな問題の傾向を分析し、「次回は絶対間違えない!」という意気込みでしっかり復習しましょう。

 

また、緊張した空気に慣れることで、本番で実力を発揮できるメンタルを鍛えることにも繋がります。特に自宅受験をされる方は、予備校が指定する時間割通りに実施してください。自宅で受験する場合でも、会場受験をしているライバル達と同じ環境をつくることが大切です。

 

そして模試の判定に一喜一憂しないことも重要です。5月の模試は浪人生が有利になりやすく、浪人生の偏差値は高めに出る傾向があります。現役生はそこで無駄に落ち込むようなことはせず、しっかりと学習計画を立てて準備をしてください。浪人生は、入試後の最初の模試では現役生よりも良いことは当然と考えて、その数字が落ちないように気をつけてください。

 

【敗因③:「学習計画」の立て方を失敗した】

知らない土地へ行くときには、目的地周辺の下調べをしたり、事前に地図を見ておいたりなどの準備をしますよね。大学受験も同じで、志望校に関わるさまざまな情報を得た上で、入試に臨むのは当然のことです。最も力を入れるべき部分ともいえます。

 

出題傾向を調査してポイントを絞り込み、重点的に取り組むべき分野の学習計画をしっかり立てましょう。最初は無理なくできる基礎の部分から、後半は演習・応用問題で仕上げるようにすれば、合格に最も近い「志望校攻略作戦」が完成します。

 

受験期も終盤に差し掛かれば、問題集をやみくもに解くのではなく、過去問を重視しやりこめるとよいでしょう。

 

【敗因④:「高望み」や「背伸び受験」をしてしまった】

周囲からのアドバイスを無視して、今の偏差値では到底及ばない上位の医学部を受験し失敗してしまう人も、なかにはいます。歴史の長い名門校やブランド力のある大学を選ぶ人に多い傾向です。

 

高みを目指すのは素晴らしいことです。しかし、多くの優秀な受験生が集まってくるのですから、気力だけで合格は勝ち取れません。医師という職業を目指すのであれば、ネームバリューにこだわる必要はありません。自分の学力レベルを過信しないようにしましょう。

 

ただ、入試前に志望校合格圏に近づいてきた場合にはどうでしょうか。

 

到底合格できない雲の上の医学部ならば諦めがつきますが、努力した結果「ギリギリ合格ライン」まで達すれば、周囲も「背伸び受験」の応援に転じることはよくあります。「余裕で合格」の志望校にするか、「頑張れば合格」の志望校にするか、ここが運命の分かれ道です。

 

「余裕で…」なら、今までの学習ペースを乱さなければ合格できるでしょう。「頑張れば…」だと、自分の想像以上に厳しい戦いになることは、覚悟しておくべきでしょう。遅くとも年明けの共通テストまでには「ほぼ合格」レベルまでもっていかなければなりません。

 

もちろん、実力のちょっと上を目指す「背伸び受験」は悪いことではありません。チャレンジすることは大変有意義なことです。

 

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医学部受験専門予備校メディカ 代表
数学講師 

愛知・東海高校から東京理科大学へ。

塾講師を経て医学部受験予備校YMSにて数学科主任、教学部長など9年務めたあと、姉妹校設立のため独立。

姉妹校提携解消後、医学部受験専門予備校メディカを設立。現在に至る。

著者紹介

連載医学部受験のプロが教える「合格」の決め手

本記事は、医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』ホームページのコラムを抜粋、一部改変したものです。

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