「検討おじさん」と呼ばれた岸田首相…内閣の“支持率急落”に学ぶ「決めないリーダー」の存在意義

「検討おじさん」と呼ばれた岸田首相…内閣の“支持率急落”に学ぶ「決めないリーダー」の存在意義
※画像はイメージです/PIXTA

国会答弁での「検討」という言葉の多用から、「検討おじさん」と揶揄される岸田首相。その内閣支持率は2022年の8月に下降し始め、2023年2月時点で27.8%にまで下がりました。本記事では、岸田内閣の支持率が急落した理由から、組織のリーダーの存り方について考察していきます。

権限と権力と権威

首相は日本で一番権力があるといえるかもしれません。権力の「権」とは「地位」を意味します。リーダーはチームの最終的な意思決定者です。つまり意思決定の「権」の地位に就く人ですね。

 

「権」の付く言葉というとほかに「権威」や「権限」が頭に浮かぶでしょう。権威とは組織公認の主従関係により発生している従わせる力、権限とは組織においてルールの規定に基づき職権を行いうる範囲もしくは能力、そして権力とは他人を押さえつける力です。

 

(※画像はイメージです/PIXTA)
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「権威」を成立させるためには…

権威が成立するために組織公認となるためのプロセスには、主従関係において利害が一致することが不可欠です。原始的な利害関係の一致のさせ方にバイオレンスがあります。危害を加えないことを保証し、利害関係として従わせるのです。会社でこれをやると「パワハラ」になりますよね。

 

もうひとつ方法があります。それは、役割を決め対価を与えることです。現代的な社会において企業はこれにより成立しています。従う側には一定の主を選択する権利が存在します。

 

現代社会においての権力と権限を持つ「権力者」

現代社会において権力というのは、社会の構造上責任を伴った権限を持つ者が結果的に権限行使している際に発生している現象です。なぜなら、利害関係のない奴隷のような服従関係は、職業選択の自由が許される範囲においては合法的には存在しないからです。責任を伴う権限なき権力が行使された場合は、人権侵害により罰せられることになります。

 

したがって、企業で働いている人が誰かの権力を恐れたり、利用しようとしたりするとうまくいかなくなります。現代的な社会構造においてそれらはルール違反であることが多く、ルールの範囲内でしか発生しない権限と合致しないため、秩序を破壊する要因としていずれは淘汰されるからです。

 

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