(※写真はイメージです/PIXTA)

個別指導塾を運営する村山和世氏の元へ「勉強ができなくて困っている」と相談に訪れた、私立小に通う男の子とその父母。「自由遊び」と「学習能力」の関係について、村山氏の著書『わが子を不登校・引きこもりにしないための十ヵ条』より一部を抜粋・再編集してみていきます。

なぜ遊びが自我を創るのか?

子供にとっての行為とは、行動とは、体験とは、「何か」と考えれば、それは「遊び」そのものなのである。幼児は、「遊び」によって、自我を創るのだ。

 

なぜ遊びが自我を創るのかというと、子供が自分の身の周りにあるもので遊び出す時、その子の中には、次のような思考と行動の流れが存在している。

 

①何をするか考える。

 

②何をするか選ぶ。

 

③決めたことを行動に移す。

 

④その結果を手に入れる。

 

例えば、ブロックや積み木、砂場などで、ある形(乗り物、建物、橋……など)をつくりたいと考えたとする。いろいろ試行錯誤の上で自分の思った通りのものができると、子供は満足する。

 

その満足が自信となり、やがては創造する力になるのだ。立派な玩具でなくても、何でも、身近にあるもので子供は遊び出す。遊びを考え出す。これが大切なのである。

 

このような日々の積み重ねの中で、幼児の内に「自分核」が形づくられてゆくのである。

 

この、形成された「自分核」があってこそ、学習能力が開発されてゆくのだ。

 

なぜなら、この「遊び」によって形づくられる道筋は、「何かを学習して、自らの内に取り込む道筋」と本質的には同じだからである。

 

遊びでは、「やりたいことを思いつく」→「考える」→「行動する」という道筋であり、学習は、「決められた課題」を与えられることが、その初めにあるのが違うだけで、その後の道筋は同じなのである。「思考→行動による実現」という道筋を自由遊びによって、しっかりと鍛えて作っておくことが学習の前段階として第一に大切なのだ。

 

やがて、周囲の状況や自分の立場を理解できる年齢になって、与えられた課題を解いてゆこうという姿勢がつくられると、この道筋が役に立ってくるのである。

 

又、この逆も成り立つのだ。遊びによる「思考→行動」という道筋ができていない子は“勉強はやれない”のである。

 

さらに、何よりも重要で忘れてならない事は、遊び出す前に「~をやりたい」という衝動が内から起こっていることがなければならないということである。

 

「自分で思いつく」ことが初めに無い状態で、「課題を与えられて、その解決への道筋を教えられてそれを取得する」ということを幼児期から繰り返し刷り込まされると、「自分で考えない人間」になってしまうのである。

次ページ“親が思っているより伸びない子”に共通すること

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『わが子を不登校・引きこもりにしないための十ヵ条』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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