「わかった。もう勉強はやめなさい」…わが子に「医学部受験やめたい」と言われたとき、“やる気を復活させる”親の対応

「わかった。もう勉強はやめなさい」…わが子に「医学部受験やめたい」と言われたとき、“やる気を復活させる”親の対応
(※写真はイメージです/PIXTA)

合格には極めて高い学力が求められ、長年の受験勉強や浪人も珍しくない「医学部受験」。友達と遊んだり部活に打ち込んだりと、楽しいことの多い青春時代に勉強一辺倒の日々を送らなければならないのは、受験生本人にとっては孤独で辛いものです。もしわが子から「受験を諦めたい」と打ち明けられたら、親はどのように受け止めてあげるべきでしょうか? 医学部受験専門予備校メディカ代表・亀井孝祥氏が解説します。

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    子どものやる気復活に備え、情報収集をしておく

    ただ親御さんからは、「うちの子は一体いつになったらやる気を出してくれるのか、心配で仕方がない」という声もよく聞かれます。であれば、親御さん自ら、気になった塾や予備校のカリキュラムや指導方針を伺ってくることをお勧めいたします。

     

    私の予備校でも受験シーズン中、2月に入ると多くの親御さんが、お子さんが医学部に落ちたときのことも考えて、来校やオンラインで相談を受けにいらっしゃいます。お子さんが試験会場に行っているときの方が相談しやすいというのもあるようです。

     

    これから少し気候も暖かくなってくるとお子さんの気持ちもリセットされ、「心機一転、もう一度頑張る!」という子も少なくありません。そのタイミングで次の環境が準備できるよう、親御さんの方でいろいろ調べておくことができれば、お子さんはまた再び、自分の夢に向かって走り出してくれます。

     

    「じゃあどこか説明会にでも行ってみる?」とお子さんを誘い、事前に相談に行った塾や予備校に一緒に出向いてみるのもいいでしょう。

    「あなたの医師志望理由は?」という“面接練習”も有効

    医学部を目指した頃の初心に帰ることも、やる気を回復させるのに効果的な手法です。

     

    たとえば、面接試験でもよく聞かれる医師志望理由について、「もし面接試験で医師志望理由を聞かれたら、あなたはなんて答えるの?」などと言って、親子で一緒に、「それでは伺います。あなたの医師志望理由は何ですか?」と話してみるのはいかがでしょうか。

     

    医師を志す理由は人それぞれですが、医学部の面接試験で受験生が説明するのは、次のような内容です。

     

    「家族に医師や医療従事者がいる。働く姿を見て、自分も目指したいと思った」

    「家族や友人が、重篤な病気、または不治の病と呼ばれるもので長患いしているため、自分が医師となって助けてあげたいと思った」

    「『国境なき医師団』などの医療系NGOに所属する医師たちが、世界各国で活躍する姿を見て憧れを持った」

    「テレビで放映された医療ドキュメントや医療ドラマを見て、高い医療技術を持つ医師やへき地医療などに興味を持った」

     

    初心を思い出させるのに打ってつけの機会ですよね。昔を思い出すことで、医師を志すことを決めたときの気持ちがよみがえり、「過去の自分を悲しませないように頑張ろう!」という気概が復活してきます。面接試験の準備は、受験勉強の一環でもあるので、「意味のあることをしている」「先に進んでいる」という前向きな気持ちにもなれて、一石二鳥でしょう。

     

    次ページ挫折は「努力の証」であり、行き止まりではない

    本記事は、医学部受験サクセスガイド『集中メディカ』ホームページのコラムを抜粋、一部改変したものです。

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