バイトテロの具体的な対策、3つのルール設定
・牛丼チェーン店でのバイトテロ
・コンビニエンスストアでのバイトテロ
・老舗そば店でのバイトテロ
もはやバイトテロは他山の石ではなく、従業員を抱える企業が孕む目下の問題です。バイトテロをなくすためには「当たり前のルールを守らせる」ことが大切だと前章にてお伝えしましたが、具体的にどうすればいいのでしょうか。
大切なのは「ルール設定のポイント」に留意することです。
1.曖昧なルールを避ける
2.繰り返し伝える
3.ルールは必要に応じて追加する
それぞれ、具体的に解説します。
1.曖昧なルールを避ける
バイトテロを避けるためには「曖昧なルールを避ける」ことが管理者に必要とされます。たとえばよくある曖昧なルールには挨拶は
・大きな声でする
・バイト前の打刻は早めにする
・気づいた人がレジに入るようにする
などが挙げられます。それぞれ
・「大きい」は人によって変わる
・「早め」は個人の主観に委ねられている
・「気づく」スピードは人次第であり、「気づかなかった」という言い訳ができてしまう
上記のような問題を抱えており、それらが「個人のルール=ここまでだったら許されるだろう」という誤解を生んでしまいます。バイトテロを起こす人は「それが絶対悪」だということをわかっていません。
「これは大丈夫だろう……」というような誤解を生まないためにも、ルールは誰が見ても認識がずれないようにしてください。たとえば
・挨拶は店の反対にある従業員通用口まで聞こえる声の大きさでする
・バイト前の打刻は必ず5分前に
・OOさんがいる場合には、OOさん→□□さんの順番でレジに入る
等で、認識のズレないルールの設定が可能になります。
2.繰り返し伝える
ルールを制定しても、ルールを守ってくれない……という悩みを抱える管理者は多いでしょう。しかしルールを設定したら、守るまで言い続けなければなりません。ルールが形骸化する要因は、従業員ではなく管理者にあります。
たとえばルールを守らない従業員を諦め、この従業員にはルールを守らせる、この従業員にはルールを守らせない……といった、人によって異なる対応をしてしまえば、愚直にルールを守る社員に不信感を与えてしまいます。ルールを守らない従業員はつけあがり、より一層「自分ルール」で行動してしまう機会がふえるでしょう。バイトテロの火種はこうして育っていくのです。
なお、ここでの「繰り返し伝える」とは「ただ守ってください」と繰り返すのみです。なぜルールを守れないのかを聞いてしまえば「理由さえあればルールを破ってもいい」のだとバイトは誤解・錯覚してしまいます。ルールが守れなければただ「守ってください」と言い続ける。バイトテロの撲滅のためには根気強さが管理者に求められます。
3.ルールは必要に応じて追加する
初めの段階で完璧なルールを作ることはできません。ルールは必要に応じて適宜追加していきましょう。たとえば、仕事中に携帯をいじってしまうバイトがいるのであれば、ルールとして携帯をバイト中に触らないことをルール化する必要があります。
組織内に「なんとなく」という暗黙のルールを容認しては、バイトテロを引き起こすきっかけづくりになってしまいます。そして、ルールを追加したら誰でも見れるよう、ルールを周知。いつでもルールを確認できるようハード面を整える必要があります。
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