どうする!? 「サラリーマンの副業の確定申告」…ムダな税金を「1円たりとも」払いたくない人のための「新ルール」のポイント解説

どうする!? 「サラリーマンの副業の確定申告」…ムダな税金を「1円たりとも」払いたくない人のための「新ルール」のポイント解説
(※画像はイメージです/PIXTA)

2022年度分の確定申告の期間が2023年2月16日からスタートします。今回は変更点が多くなっています。なかでも、サラリーマンの副業収入について「事業所得」と「雑所得」のどちらにあたるかという基準について、国税庁から新たなルールが提示されています。そこで、本記事では、新ルールにおける「事業所得」と「雑所得の区別」と、新ルールが抱える課題について解説します。

「判例」の基準はどうなっているか?

では、新ルールが依拠する「判例」の基準とはどのようなものでしょうか。

 

この判例の事案は、弁護士がクライアントから毎月定額で得ていた「顧問料」が「事業所得」と「給与所得」のどちらにあたるかが争われたものです。

 

最高裁の「事業所得」の定義は以下の通りです(最判昭和56年4月24日)。

 

「自己の計算と危険において独立して営まれ、営利性、有償性を有し、かつ反覆継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務から生ずる所得」

 

このうち、事業所得と雑所得を区別するうえで重要なポイントは、「反覆継続して遂行する意思と社会的地位とが客観的に認められる業務」か否かという点です。

 

これは、売上の大小だけで形式的に区別してはならない、たとえ現状での売上が小さくても「この事業を軌道に乗せてやるぜ!」という「意思的要素」も軽視してはならない、ということを示していると考えられます。

 

とりわけ、起業当初は、経費がたくさんかかる割に、売上がなかなか思うようには上がらないものです。そういう場合でも、いずれは収益を上げ、継続していこうという意思が見てとれるのであれば、「事業」と扱うべきだということです。

 

その「意思」つまり「本気度」をはかる試金石として、「帳簿書類の作成・保存」の有無という基準は合理的なものといえます。今回ばかりは「国税庁もやればできるじゃないか!」と膝を叩いた人も多いのではないかと推察されます。

 

ただし、最終的な判断は、実質的、総合的に行われざるを得ません。

 

昨今、税務当局ないしは政府は、「租税法律主義」「租税公平主義」といった原則を軽視する傾向があり、なりふり構わず「取れるところから取る」というむき出しの姿勢がみてとれます。たしかに高額所得を得ているサラリーマンの「もっぱら節税のためだけの副業」を抑制することは大切かもしれませんが、それを推進しようとするあまり、「所得獲得活動としての正当な副業」に対して萎縮効果が生じてしまう可能性は依然としてゼロではありません。今後の運用に注視していく必要があるといえそうです。

 

関連記事

 

10月3日(土)-4日(日)限定配信!

配偶者の預金は?子ども名義の生命保険は?

事例で深堀り!「相続税の税務調査」

 

富裕層だけが知っている資産防衛術のトレンドをお届け!
>>ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部<<

 

ゴールドオンライン・エクスクルーシブ倶楽部が

主催する「資産家」のためのセミナー・イベント

 

 

 

【9月29日(火)開催】
こんな時、相続した不動産はどうなる?
不動産の評価はどうなる、住宅ローンがある、
相続時の登記や税金は…弁護士が対応策を一挙解説

 

 

【9月29日(火)開催】
不動産オーナー必見!利回りより大切な「税引後の手残り」
税理士が解説する“不動産×金融資産”の最適バランスと投資税務

 

 

【9月30日(水)開催】
「スマホの中の遺産」家族は見つけられますか?
“エンディングノート”で残す、デジタル遺産・収益不動産・相続財産情報
【AI時代の「家族承継」実践編】

 

 

【10月1日(木)開催】
オルカン、S&P500…「NISA」の最適な投資対象とは
金融資産1億円以上の方だからできる活用法

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧