香港市場…1月の動向と2月の見通し
1月の香港市場を振り返る…ハンセン指数は22,000pt回復
ゼロコロナ政策の終了、当局の景気支援策や米ドル安・人民元高の進行などを背景に、香港市場は月初から上昇基調が続いた。後半は大型連休を前に積極的な売買が控えられたものの、ハンセン指数は20日に22,000ptを回復し、約7ヵ月ぶりの高値を付けた。中国マネーの流入が続いたほか、外国人投資家も買い越し姿勢を強めたと推測される。
個別銘柄では、当局のIT企業への支援姿勢表明を受け、アリババ集団(09988)などテック大手の上昇が目立った。ただ、快手科技(01024)は支配株主の株式売却などが嫌気され、冴えない動きとなった。
2月の見通し…過熱感に注意だが、上値追う展開も
ハンセン指数は、22年10月31日の安値から5割強上昇した。
短期的な過熱感が警戒され、株価調整のリスクに注意する必要があるが、心理的な節目とされる22,000ptを明確に上抜けば、一段と上値を追う展開もあろう。
需給面で中国マネーは引き続き流入する公算が大きく、外国人投資家の売買動向に注目したい。
決算発表シーズン入りを控え、企業業績への関心が一段と高まろう。業績ガイダンス等を手掛かりとした個別物色の動きが活発になりそうだ。
24日にハンセン指数構成銘柄の見直し結果が発表される予定。