(※写真はイメージです/PIXTA)

先代の逝去や不採算分野の切り離しなど、さまざまな要因から会社を売りたいと考える経営者は少なくありません。注意すべきは、実際に会社の売却プロセスに入る前に「磨き上げ」を行う必要があるということです。企業価値を高めるのに欠かせない「磨き上げ」とはどのようなものでしょうか、みていきます。

会社は“商品”…思っている以上に重要な「見た目」

10.「見た目」の磨き上げ

いくらいい財務状況、いい商品を持っていても、ビジネスの“見た目”が悪ければ、ブランドイメージが低下してしまいます。ビジネスの見た目はあなたが思っている以上に重要なのです。極端な話をすれば、見た目を磨き上げれば、あなたの会社はなんとなく価値ある会社に見えてしまうのです。

 

見た目を整えることは、買い手企業だけではなく、優良顧客や優秀な社員をも魅了することになりますので、「見た目のよさ」が「中身のよさ」につながることもよくあることです。具体的には以下のような点がチェック項目になるでしょう。

 

・オフィス/店舗の外観(店構え、看板等)
・オフィス/店舗の内装(整理整頓されているか、活気があるか)
・ウェブサイト(古臭くないか、魅力が正しく伝わっているか、アクセスはどれほどか)
・社員(服装や印象等)
・パンフレット/資料(顧客にいい印象を与えるか)

 

磨き上げ=「最後の仕上げ」

以上、事業承継、会社売却における磨き上げをみてきました。やることがずいぶん多いな、と思われたかも知れません。しかし、これはあなたがいまの会社を経営してきた最後の仕上げともいえます。これをやらずに売却プロセスに入ってしまうのは非常にもったいないことなのです。

 

会社というのは、起業家や経営者にとっての“商品そのもの”といえます。あなたの会社では商品を販売するために、時間をかけてマーケテイングをし、提案資料やパンフレットを創り、営業をしていると思います。そのような努力によってようやく商品を開発した努力が報われ、正当な利益が出せるのです。

 

会社を売るときも同じです。会社よりはるかに安い金額の商品を販売するときですら、商品の魅力を最大限に伝える努力をするわけですから、会社を売るときには、それ以上の努力をするのは当然といえるでしょう。ぜひ本記事を参考にして、あなたの会社がキラキラ輝くよう磨き上げてみてください。

 

 

清水 直樹

仕組み経営株式会社 

代表取締役

 

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