(※写真はイメージです/PIXTA)

仕事をしていないときに自然にアイデアが湧いてくることあります。一方で気合を入れてもアイデアをひねり出すことはできません。近年、その根拠が脳科学の進歩で解明されてきました。IT&キャリアコンサルタントの谷藤賢一氏が著書『ペヤングソースやきそばで学ぶ問題解決力』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

見たものと関係ないアイデアがひらめく

■関係ないものを発想する「セレンディピティ」

 

見たものと全く関係のないアイデアが突然ひらめくことってありませんか?

 

そのひらめきのことを「セレンディピティ」といいます。

 

リンゴが落ちるのを見て万有引力の法則を発見したニュートンの逸話が有名ですね。

 

【洗濯機のゴミ取りネット】

これはある主婦が、洗濯機で洗う洗濯物にはどうしても糸くずが絡んでしまうことに悩んでいたときに発想した商品です。

 

虫取り網を見て、これを洗濯槽に入れれば、糸くずが取れると思い、商品化を実現しました。このアイデアで数億円のロイヤリティを得たというのは有名な話です。

 

【カシオGショック】

時計の商品企画担当者が自分の腕にはめていた時計をうっかり地面に落として壊してしまった経験から「落としても壊れない時計」を開発しようと思い立ちます。

 

そこで、時計のムーブメントの周りを厚く覆うようにした試作品を何度も作りますが、ムーブメント内の重要なパーツがどうしても振動の衝撃を受けます。

 

解決策はないかと模索していたある日、子どもがボールつきをしているのを見て、中が空洞化できれば衝撃を受けないと発想したことで、世界を席巻するヒット商品になりました。

 

セレンディピティを起こすには、常にアンテナを立てておくこと。

 

「ん? これは何だ?」と好奇心を持ち続けることが大切です。

 

谷藤 賢一
株式会社C60代表取締役

 

 

本連載は谷藤賢一氏の著書『ペヤングソースやきそばで学ぶ問題解決力』(日本能率協会マネジメントセンター)より一部を抜粋し、再編集したものです。

ペヤングソースやきそばで学ぶ問題解決力

ペヤングソースやきそばで学ぶ問題解決力

谷藤 賢一

日本能率協会マネジメントセンター

なぜペヤングソースやきそばが問題解決につながるのでしょうか。それは、カップやきそばを選び、作り、食べるまでのプロセスを分析すると、問題解決の手法をとてもわかりやすく説明することができるからです。 本書では、露地…

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