事実と課題が分かって解決策を導く
■事実⇄課題フォーマット「ケーススタディ」
▶勉強に対する集中力について考える
前ページで紹介した事実⇄課題フォーマットで、勉強に対する集中力について考えてみるとこちらのようになります。
「勉強に集中できない」という悩みを持つ人は多いと思います。僕自身も、勉強しようと机には向かうものの、なかなか始められずに時間を無駄にしてしまう、という経験は少なくありません。
この「集中できない」という事実に対して、「さぁどうしよう」と急に解決策を考えようとしてもなかなか上手くいきません。なぜなら、その原因がハッキリしていないからです。
事実と課題の両方がわかって、初めてそれに対する打ち手が見えてくるのです。
勉強に集中できない原因はいろいろあると思います。スマホを触ってしまう、嫌いな教科を避けすぎている、何のために勉強しているかわからない、など。まずはこの原因を分析してみるようにしましょう。
▶数学の期末テストの点数が低かったことについて考える
こちらのケースは、「事実」が一番事実として具体的でわかりやすいのではないでしょうか。
数学のテスト32点という由々しき事態の原因ははたして「勉強ができないから」の一言で片づけていいものなのでしょうか?
もちろん勉強ができていないのは事実です。しかし、それではどのように解決すべきかが見えてきません。
そのため、この例のようにゲームや習い事などについて深掘りし、より具体的かつ実践的な「打ち手」を考えられるようにしましょう。
▶野球部の地方大会1回戦敗退について考える
さて、僕はずっと野球部に所属していたので、野球でもこのフォーマットを考えてみようと思います。
スポーツの勝敗は、個人やチームの実力だけでなく、流れや運にも大きく左右されます。そのため、試合に負けた原因は単なる力不足だけではないという場合が非常に多いです。
ここでは、単純に練習量が足りなかった、という理由は前提として、それ以外にできること、すべきことがなかったかを考えています。このように、多角的に事実や課題を捉えることが物事の改善につながります。
永田 耕作
現役東大生
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