なぜ、あなたの部下は仕事がつまらないのか?…イソップ童話に学ぶ、部下のやる気を引き出す上司が必ずしていること

なぜ、あなたの部下は仕事がつまらないのか?…イソップ童話に学ぶ、部下のやる気を引き出す上司が必ずしていること
(※画像はイメージです/PIXTA)

優秀なリーダーは、「部下が成長できる“場”」をつくり、「強いチームを育てる」ことができる。実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で多角的に活躍し、チームで結果を出し続けてきた嶋村吉洋氏が語る「リーダーの極意」とは?

ゴルフに誘う…個人的なおつかいを頼む…前時代的な上司像はやぶの中へ葬ろう

「もっと思い通りに動いてくれれば」

 

「部下のふてくされた表情を見るたびに胃が痛くなる」

 

「どうすればいいチームができるんだろう」

 

リーダーのこうした悩みはつきません。

 

しかし、ここを解決することなく、リーダーの安心や目的達成はありません。多くの場合、仕事とはチームでやるものだからです。

 

当然ながら、まわりの人に指示をすることも必要な場面が多く存在します。

 

部下への指示の出し方で、気をつけておくべきことがあります。とにかく立場を使って、仕事以外での指示は出さないこと。

 

ゴルフに誘う。昼ごはんでプライベートのお願いをする。席に座ったまま自分事のおつかいを頼む。

 

仕事という面だけでなく、プライベートでも部下とつながることでいい人間関係がつくられていくことがあります。

 

しかし、上司という立場を使って、仕事以外のことでも何でも指示を飛ばす。こうした公私混同は特に、いまからの時代は逆効果になります。

 

もちろん人によってはそうしたお願い事に対して、「わかりました」とあなたの指示通りに動いてくれることはあるかもしれません。しかし、多くの場合、納得はしていないのです。

部下の、5段階の「わかりました」を見分ける

リーダーに感情があるように、部下にも感情があります。「わかりました」には、5段階の意味合いがあります。

 

1.「やります」

 指示して即、「わかりました!」と言う。上司の顔を見て、笑顔で、はっきりと答える。

 

2.「理解しました」

一瞬の間のあとに、「わかりました」と言う。上司の顔を見て、はっきりと答えるが、笑顔ではない。

 

3.「考え中」

答えるまでに10秒かかる。目線は上司の顔ではなく、書類に向いている。

 

4.「評価中」

答えるまでに30秒かかる。上目づかいで、上司を見る。声も小さい。

 

5.「二度と言われたくない」

答えるまでに30秒以上かかる。「わかりました」と言いながら、そっぽを向いている。

 

いくら「わかりました」と答えたからと言って、それはあくまで社会人としての常識として言っているだけのケースもあります。

 

ですから、言葉だけを鵜呑みにする前に、この5段階をしっかりと見極める必要があります。

 

職場では上司と部下であっても、会社を出ると、そこでは対等な一人の大人同士である。このことをしっかりと理解しておくことが大切になります。

 

やってはいけないのは、上司という立場を利用してしまうことです。

 

忖度しなさいという空気を発したり、無礼講の場と言っておきながら、立場を持ち出したりすることを一度でもやってしまうと、もう二度と、部下はあなたと対等にはコミュニケーションをとらなくなります。

 

警戒心が外れなくなってしまい、距離が縮まることはありません。

 

多くのケースにおいて、想像以上に部下はあなたに気を遣ってくれているので、上司であるあなたは逆に部下を安心させることが大切なのです。

 

次ページ部下との認識の“ズレ”を生まないために大切なこと

※ 本連載は、嶋村吉洋氏の著書『うまくいくリーダーだけが知っていること』(きずな出版)から一部を抜粋し、再構成したものです

うまくいくリーダーだけが知っていること

うまくいくリーダーだけが知っていること

嶋村 吉洋

きずな出版

カリスマ経営者、初の出版! 10代で起業、実業家、投資家、映画プロデューサーなどさまざまな分野で多角的に活躍し、 現在は投資家として活動する、実業家・投資家の嶋村吉洋が語る「リーダーの極意」。 チームとは、自分…

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録