ポリティカル・コレクトネスを意識して話す
グローバルタレントとして活躍する人は、ポリティカル・コレクトネスを意識した話し方ができています。
BAD EXAMPLE
A : In Japan, too many old people are a big problem.
日本では、老人が多すぎることが大きな問題になっています。
B : Oh, I see.
なるほど。
A : So, many companies need more manpower.
ですから、多くの企業が人手を必要としているのです。
B : Right.
そうですね。
GOOD EXAMPLE
A : In Japan, the aging population is a major issue.
日本では、高齢化が大きな問題になっています。
B : Oh, I see.
なるほど。
A : So, many companies need more human resources.
ですから、多くの企業が人材を必要としているのです。
B : Right.
そうですね。
Biz Tip
近年、世界的に注目されるようになったポリティカル・コレクトネス(political correctness 略称:PC)は、「人種や民族、宗教、性別などのあらゆる属性を尊重し、差別や偏見を防ぐために、政治的・社会的に公正・中立な言葉や表現を使用すること」を意味しています。
日本でも、「お年寄り」や「老人」ではなく、「高齢者」を使うようになったのと同じく、英語圏でも、数年前までは一般的だったのに、タブーになりつつある単語や表現が数多くあります。特に、高齢者や女性、障がい者、少数派民族など、特定のグループについて話すときは、言葉を慎重に選ぶことが重要です。
英語でも日本語と同じように、同様の内容であっても、適切な表現のしかたは、時代とともに変化し続けています。
グローバルタレントとして、適切な言い回しのアップデートを図るためには、今にふさわしい表現を理解することが大切です。海外のニュースに触れたり英語圏の方と接したりするなど、できることから取り入れていきましょう。
OTHER EXAMPLES
・障がい者
handicapped の代わりに people with disabilities を使いましょう。
・恋人や夫婦
boyfriend / girlfriend、husband / wifeの代わりに、partnerを使いましょう。
・出身地を尋ねるとき
Where are you from?ではなく、May I ask what your cultural back ground is?(文化的背景をお聞きしてもいいですか)と聞きましょう。