※画像はイメージです/PIXTA

M&Aの最初のプロセスとなるソーシング。ターゲット企業を選定し、さらにターゲット企業との交渉を行う段階となります。詳しくみていきましょう。

M&A成立に向けて交渉へと進める

ソーシングの最終段階では、本格的な交渉に進むために『トップ面談』や『基本合意書』の締結を実施します。それぞれどのような役割があるのでしょうか?

 

トップ面談、条件交渉

事業概要書を確認しM&Aを前向きに検討したいという買い手と行うのが『トップ面談』です。売り手・買い手双方の決定権を持つ人物が出席し行われます。

 

面談は、経営理念や事業内容などについて話し合い、より深くお互いを理解するための場です。1回では理解しきれない場合、2回・3回と回数を重ねるケースもあります。『条件交渉』も行われますが、トップ面談でいきなり金額交渉を始めるのは一般的ではありません。まずは相手企業の知りたい情報を確認します。金額を始めとする条件交渉は、仲介会社を通して行うと進めやすいでしょう。

基本合意書の締結

トップ面談と条件交渉を経て、買い手から基本条件の提示と交渉の継続の申し出があった場合、『基本合意書』の締結を行います。基本合意書には法的な拘束力を持たせないのが通常です。あくまでも現時点でお互いが了解している契約条件を確認する書類といえます。基本合意書では独占交渉権が規定されるケースもあります。この場合、売り手はほかの買い手候補とは交渉できません。

 

また売り手が実施する詳細な調査である『デューデリジェンス』への協力義務についても規定されます。

計画的に準備して成功率を高めよう

M&Aのソーシングは、M&Aの目的や目標を決めることから基本合意書締結までの全ての段階を指す言葉です。M&Aを成功に導くには入念な準備が欠かせません。

 

自社で実施するのは目的や目標の決定と仲介会社の選択です。仲介会社と契約したら、買い手候補の選定と打診が行われます。その結果、買い手が交渉の継続を申し出れば基本合意書の締結です。

 

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本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。専門家監修のもと慎重に執筆を行っておりますが、万が一記事内容に誤りがあり読者に損害が生じた場合でも当法人は一切責任を負いません。

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