ウェブサイトは制作から運営の時代へ
ウェブサイトは運営体制を整えてコンテンツを拡充していくことがとても重要です。そして本章でも触れたようにWordPressやノーコードツールの登場により、誰でも品質の高いウェブサイトが簡単に構築できるようになってきました。これらのツールは今後もさらに進歩していくことが予想されます。
これまでウェブサイト制作は、専門会社でないと難しいと思われてきましたが、ウェブサイトの形をつくる部分においては、もはや専門知識がなくてもできる時代になったともいえます。
つまりウェブサイトの形だけでは差がつかないことからも、より一層、その中身、つまりコンテンツが重要となる時代に突入しています。
その点で制作会社側は今、ウェブサイトの外形の制作から、中身の制作への転換が求められているともいえます。
本章では「企画段階」「制作段階」「運営段階」という3つの段階に分けて解説しましたが、これからは制作段階の比重が下がり企画と運営がより重要になってくるはずです。運営とはまさにコンテンツの継続的な計画と発信です。しっかりとウェブサイトを企画し、コツコツと情報を積み重ねていくことで、一人二人とファンが増えていき、ブランドは強化されていきます。
ビジネスオーナーと制作会社がタッグを組み、ウェブサイトを育てていく体制をつくれるかどうかが、これからのブランディングの成否を分けるといっても過言ではないのです。
佐野 彰彦
株式会社smallweb/株式会社それからデザイン
代表取締役