必要に応じていくつもの役割を担えるウェブサイト
④ 実験レポート・検証データ
百聞は一見にしかずというとおり、その商品の客観的なデータを掲載することも説得力を増します。
安全性や品質管理などが重視されるような商品・サービスの場合は特に有効です。文章だけで説明するのではなく、動画、数値、グラフなどを使って、データとして客観的事実を並べるコンテンツをウェブサイトの一部に入れることでターゲットの不安心理を払拭する効果があります。他社への配慮が必要ではありますが、類似商品とのデータ比較も有効な方法のひとつです。
⑤ イベントの主催・レポート
ウェブサイトの情報は閲覧する人にとって、インターネットというある意味でバーチャルな世界のものという感覚が心理の奥底に存在しています。そこから実際の新規顧客やファンになってもらうにはリアルな世界へ引き込むことが必要です。
たとえば商品・サービスを実際に体験できるようなイベントを開催し、その情報をウェブサイトに掲載し、バーチャル→リアルへの誘導をすることは有効です。またそのイベントの様子をレポートとして後日、ウェブサイトへ掲載することもよいと思います。実際にイベントに参加できなかったとしても、その様子を窺えるようにすることで信頼度は増しますし、次回の参加意欲の醸成にもつながります。
また商品・サービスが高額であるほど、ウェブサイトの情報だけで決断する確率は下がります。その場合はウェブサイトは「出会いのきっかけ」として活用し、その後のイベントや体験会など、リアルな訴求の場を併せて計画し、いかに新規顧客の獲得へつなげるかを考えることも非常に重要です。
⑥ お客様の声
ウェブサイトに限らず広告や販促物は往々にして「自画自賛」となり、説得力を失いがちです。「この商品は素晴らしくて本当にスゴイんですよ!」とその会社の営業マンが声高に唱えるより、友達から「これ使ってみたけど、スゴく良いよ!」と言われたほうが、興味を惹かれることは容易に想像がつくはずです。
ウェブサイトのコンテンツとして、お客様の声、体験者の声などを入れることで客観的な情報となりターゲットの関心を惹くことができます。
ここで紹介したコンテンツアイデアはほんの一例で比較的オーソドックスなものではありますが、このようなコンテンツを丁寧に企画ししっかりと運営し続けることができればブランディングは着実に大きく前進していくはずです。
さらに自社の強みや特徴と向き合えば、もっと個性的なコンテンツアイデアも出てくるでしょう。しかし、言うは易く行うは難し、です。コツコツとコンテンツを作成し情報発信を継続していくことで、やがて競合の追随を許さない強いブランドへと育つのです。