SBI証券では、取引実績などに応じて「dポイント」を貯めることができます。「dポイントサービス」のメリット・デメリットをはじめ、連携方法(設定方法)、SBI証券でのdポイント投資の可否、dポイントに関するキャンペーン(プログラム)などを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が解説します。
SBI証券の「dポイントサービス」…連携のやり方と貯め方を画像で解説

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SBI証券には、様々なシーンにおいてポイントが貯まるサービスがあります。獲得できるポイントは5種類から選ぶことができ、そのうちの1つがNTTドコモが提供する「dポイント」です。

 

本記事では、

 

「SBI証券でdポイントを設定する方法を知りたい」

「SBI証券でdポイントはどうやったら貯まるの?」

「dポイントで投資もできるの?」

 

という方のために、SBI証券のdポイントサービスに焦点を絞って解説します。

 

SBI証券でdポイントをメインポイントにしようか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

 

1. SBI証券の「dポイントサービス」とは

SBI証券のdポイントサービス
(引用:SBI証券)

 

SBI証券では、2022年2月より「dポイントサービス」が利用できるようになりました。基本を確認しましょう。

 

1.1.「dポイント」とは

筆者の実際のdポイントカード

 

dポイントはNTTドコモが提供するポイントのことで、dポイントカードの登録数は2023年9月末時点で約6,500万契約を突破(参照:NTTドコモ『「dポイント」「d払い」加盟店が拡大』)。

 

このdポイントは、街中のお店やネットサービスを含めて約8万店舗で利用可能です(dポイントクラブの「たまる・つかえるお店」から探せます)。

 

 

1.2. SBI証券の「dポイントサービス」の概要

SBI証券のポイントサービス
(引用:SBI証券)
 

SBI証券には、「Vポイント」「Pontaポイント」「dポイント」「JALのマイル」「PayPayポイント」の5種類のポイントから1つ選び、条件に応じてそのポイントが付与される「ポイントサービス」があります。

 

そして、SBI証券のポイントサービスを申請してdアカウントを連携し、メインポイントサービスを「dポイント」に設定すると、取引実績などに応じてdポイントが貯まる「dポイントサービス」が利用できるようになります(設定方法は3章で解説)。

 

SBI証券のdポイントサービスのメリットとデメリットを解説します。

 

① メリット

メリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

dポイントサービスに登録すると、国内株式現物取引の手数料、投資信託の保有残高などに応じてdポイントが付与されるようになります(貯め方は2章で解説)。投資信託の保有残高は新NISA口座も対象になるので、非課税の恩恵を受けながら資産運用をして、残高の増加とともに着実にdポイントを貯めることができます。

 

メインポイントの設定をしなくても取引はできますが、その場合はポイントは貯まらないので、必ず登録をしておきましょう。

 

ちなみに、SBI証券で三井住友カードまたはOliveフレキシブルペイを利用して投資信託の積立買付をするときに貯まるポイントはSMBCグループの「Vポイント」で、dポイントが貯まるクレジットカードではクレカ積立はできません。

 

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② デメリット

デメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

貯めたdポイントは、SBI証券で投資信託などの金融商品の購入資金に充てることはできません。つまり、SBI証券では「dポイント投資」はできません。

 

SBI証券でポイント投資ができるのは「Vポイント」と「Pontaポイント」の2種類で、国内現物株式、S株(単元未満株)や日株積立(国内株式積立サービス)、投信信託の積立買付とスポット買付などに利用できます。

 

ちなみに、dポイントで投資ができるのは、①マネックス証券と②100円から株が買える日興フロッギー、③自動売買のTHEO(テオ)+docomoです。

 

\投資できるポイントは2種類/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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2. SBI証券でdポイントが貯まるシーン5つを紹介

SBI証券でdポイントを貯める方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券でdポイントが貯まる取引はいくつかありますが、ここでは5つ紹介します。

 

■SBI証券でdポイントが貯まるシーン

取引 概要と獲得ポイント数
新規口座開設 100ポイント
投資信託の保有
(投信マイレージ)
月間平均保有金額

1,000万円未満

1,000万円以上
通常銘柄 0.10% 0.20%
その他指定銘柄 ファンドごとにSBI証券が指定した付与率
(概ね0.0175%~0.1%)
SBIプレミアム
セレクト銘柄

0.15%

0.25%
金・銀・
プラチナの購入

月間合計手数料の1.0%相当のポイント

SBIラップの
おまかせ運用

・月間平均運用資産1,000万円未満:0.10%

・月間平均運用資産1,000万円以上:0.20%

FX取引

33通貨ペアが対象のFX取引で、10単位につき1~4ポイントを付与

 

■補足

dポイントが貯まるサービスには、株式手数料に対して付与される「国内株式手数料マイレージ」もあります。しかし、売買手数料を無料にする「ゼロ革命」のスタートにより、PTS取引(デイタイム・セッション)など一部の取引を除いてそもそも手数料が発生しなくなり意味が薄くなったので、ここでは割愛します。

 

それぞれ解説します。

2.1. 新規口座開設

新規口座開設プログラム
(引用:SBI証券

 

SBI証券の口座開設申込時のメインポイントの選択画面でdポイントを選び、口座開設完了後にdアカウントを連携すると、もれなくdポイントを100P獲得できます。エントリーは不要です。

 

 

\口座開設&dアカウント連携でもれなく100P/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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2.2. 投資信託の保有(投信マイレージ)

SBI証券のポイントサービス
(引用:SBI証券)

 

SBI証券には投資信託の月間平均保有金額に応じてポイントが毎月付与される「投信マイレージ」という仕組みがあり、ポイント付与率は対象銘柄や保有残高によって次のように0.1~0.25%となっています。

 

■「投信マイレージ」のポイント付与率

月間平均保有金額

1,000万円未満 1,000万円以上
① 通常銘柄 0.1% 0.2%
② 指定銘柄
※インデックスファンドが多い
ファンドごとにSBI証券が定めた付与率
(概ね0.0175%~0.1%)
③ SBIプレミアムセレクト銘柄
※アクティブファンドが多い
0.15% 0.25%

 

具体的な銘柄は公式サイト「投信マイレージサービスポイント付与率(年率)一覧」にも載っていますが、長期運用に適した低コストのインデックスファンドのほとんどは「②指定銘柄」に分類されており、付与率は概ね0.0175%~0.1%となっています。

 

ポイントは「保有残高」に対して付与されるので、ある程度まとまったお金を投資信託で運用する場合は、SBI証券なら初月から多くのポイントを貯めることができます。

 

 

2.3. 金・銀・プラチナ取引(金・銀・プラチナマイレージ)

SBI証券の金・銀・プラチナマイレージのイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券では、金・銀・プラチナ取引もできます。スポット取引もしくは積立買付をすると、月間合計手数料(税抜)の1.0%相当のdポイントが原則翌月11日に付与されます。

 

 

2.4. SBIラップのおまかせ運用

SBIラップ
(引用:SBI証券

 

SBIラップとは、AIを活用して全自動で資産運用ができるサービスのことです。

 

毎月1回1万円以上(1,000円単位)から積立投資を行うことが可能で、月間の平均運用資産によって0.10~0.20%のdポイントが貯まります

 

  • 月間平均運用資産1,000万円未満:0.10%
  • 月間平均運用資産1,000万円以上:0.20%

 

なお、ポイントは原則翌月11日に付与されます。

 

 

2.5. FX取引(FXポイントプログラム)

(SBI証券公式YouTubeチャンネル『FXを始めるならSBI証券』)

 

FXポイントプログラムは、対象の33通貨ペアの1ヵ月間のFX取引により、以下のステージランクに応じて「10単位=1~最大4ポイント」が貯まるというものです。

 

FXポイントプログラムのステージランク表
■FXポイントプログラム (引用:SBI証券

 

毎月エントリーが必要で、ポイントは原則翌月11日に付与されます。

 

 

\国内株式個人取引シェアNo.1/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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3. SBI証券でdポイントを連携するやり方(設定方法)

SBI証券のえらべるポイント
(引用:SBI証券)

 

SBI証券でdポイントが貯まるようにするには、メインポイントの設定が必要です。dポイントを連携する方法を、PCとスマホに分けて説明します。

 

■ワンポイントアドバイス

dアカウントの取得がまだの方は、事前にdポイントクラブへの会員登録(無料)をしておきましょう。やり方は、公式サイト「【dポイントクラブ】登録方法」をご覧ください。

 

3.1. PCでdポイントを設定する方法

PCでdポイントを設定する方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

まずは、PCでメインポイントをdポイントに設定する方法を紹介します。

 

STEP1:メインポイントの選択画面に進む

PCでSBI証券のサイトにログイン後、ホーム画面より「ポイント>」をクリックします。

 

ポイント

 

STEP2:「ポイント・外部ID連携」をクリック

「ポイント・外部ID連携」をクリックすると、「ポイントサービス」の画面に進みます。「ポイントサービス詳細はこちら」に進んでください(下の画像では、Vポイントが設定されています)。

 

ポイント・外部ID連携

 

STEP3:メインポイント設定画面で「dポイント」を選ぶ

「メインポイント設定」をクリックすると、設定可能なポイントが表示されます。

 

メインポイント設定

 

ここで、dポイントの「利用を開始する>」をクリックします。

 

dポイントの利用を開始する

 

すでに他のポイントを設定している場合でも、ここで同じように設定(変更)できます。

 

STEP4:ポイントサービスに申し込む

「SBI証券ポイントサービス」と「dアカウント連携」の規約に目を通し、「上記の内容を確認し同意いたしました」にチェックを入れます。

 

そして、SBI証券の取引パスワードを入力し、dポイントクラブのページに進んで連携を完了させましょう。

 

ポイントサービスに申し込む

 

3.2. スマホでdポイントを設定する方法

スマホでdポイントを設定する方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

PCの次は、スマホでメインポイントをdポイントに設定する方法を紹介します。

 

STEP1:「投資信託トップ」をタップ

スマホでSBI証券のウェブサイトにログインし、「投資信託トップ」をタップします。

 

投資信託トップ

 

STEP2:「保有資産・注文状況」から設定するポイントを選ぶ

「保有資産・注文状況」をタップします。

 

保有資産・注文状況

 

現在設定しているポイント(ここではVポイント)が表示されたら、「設定変更する」をタップします。

 

設定変更する

 

STEP3:メインポイント設定画面で「dポイント」を選ぶ

少し下にスクロールするとdポイントが表示されるので、dポイントの「利用を開始する>」をタップしてください。

 

dポイントの利用を開始するをタップ

 

すでに他のポイントを設定している場合でも、ここで同じように設定(変更)できます。

 

STEP4:ポイントサービスに申し込む

ここからはPC画面に遷移します。文字が小さいので、拡大しながらチェックしてください。

 

STEP4:ポイントサービスに申し込む

 

「SBI証券ポイントサービス」と「dアカウント連携」の規約に目を通し、「上記の内容を確認し同意いたしました」にチェックを入れます。

 

そして、SBI証券の取引パスワードを入力し、dポイントクラブのページに進んで連携を完了させましょう。

 

\貯められるポイントの選択肢は5種類/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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4. SBI証券では「dポイント」と「Vポイント」のどっちがお得か?

どっち?
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

SBI証券で三井住友カードもしくはOliveフレキシブルペイでクレカ積立をすると、SMBCグループの共通ポイントとして勢力を強めている「Vポイント」を貯めることができます。

 

それでは、SBI証券でポイントを貯めるなら、dポイントとVポイントはどっちのほうがお得でしょうか?

 

結論からお伝えすると、「ゼロ革命」により国内株式手数料マイレージではポイントが貯まらなくなったことでポイント還元率での比較ができなくなり、「投信マイレージ」で貯めたいポイント次第となりました。

 

正解はありませんが、SBI証券でクレカ積立をしており、投信マイレージでもVポイントを貯めたい人はメインポイントにもVポイントを選んで集中的に貯める方法がおすすめです。

 

一方、クレカ積立をしていなくて、dポイントが使える店でよく買い物をしている人はdポイントのほうがお得です。

 

SBI証券のクレカ積立でVポイントを貯めてからdポイントに交換する方法もありますが、その場合は1ポイント=0.8円の価値にダウンしてしまうので、ご注意ください。

 

\SBIグループ全体の口座数が1,300万を突破/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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5. SBI証券で実施中のdポイントに関するプログラム

SBI証券で実施中のdポイントに関するキャンペーン
(引用:dポイントクラブ

 

SBI証券では、dポイントに関するプログラムを実施しています。ぜひ活用しましょう。

 

■プログラムの概要

実施期間 終了時期未定
概要

家族や友達を紹介してその人がSBI証券の口座を開設してdアカウントを連携をすると、
紹介者1名につきdポイントが5,000Pもらえる

達成までの
流れ

1. エントリーして紹介URLを発行し、被紹介者にLINEやメールで送る
2. 紹介された人が、紹介URLよりSBI証券の口座開設をする
3. 口座開設完了後、紹介した人がSBI証券の口座とdアカウントを連携する
4. 紹介した人に、紹介者1名につきdポイント5,000Pが付与される

補足
(注意点)

・紹介者と被紹介者ともにエントリー要す

・dアカウントIDが必要

・付与されるdポイントは、期間と用途が限定

・紹介する人はSBI証券の口座を持っていなくてもOK

・特典の上限は15,000P(年間最大3名の紹介まで)

 

このプログラムは、家族や友達を紹介してその人がSBI証券の口座を開設してdポイントを連携すると、紹介者1名につきdポイントが5,000Pもらえるという内容です。

 

ただし、紹介は年間3名までで、ポイント付与の上限は15,000P。SBI証券の口座を持っていなくても参加可能できますが、自分でも口座開設をしてSBI証券の使い勝手を教えてあげましょう。

 

 

\dポイントを貯めるなら/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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6. よくある質問

Q&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、SBI証券のdポイントサービスに関するよくある質問に5つ回答します。本文と重複する箇所もありますが、復習のためにもお役立てください。

Q1. SBI証券とdポイントの連携ができない場合の対処法は?

SBI証券とdポイントの連携ができないときは、次のような原因が考えられます。

 

  • dポイントを連携するときに、SBI証券側でまだ本人確認ができていない
  • dアカウントの名義とSBI証券の名義が一致していない

 

改めてご確認ください。

 

Q2. SBI証券で獲得したdポイントの履歴を見ることはできますか?

ログイン後のホーム画面より、「ポイント管理」>「ポイントサービス」画面の下のほうに進むと表示される「ポイント履歴」より、最大2年分の獲得ポイント履歴を見ることができます。

 

Q3. SBI証券で「dカード GOLD」でクレカ積立はできますか?

SBI証券では、dカードGOLDを含むdカードによるクレカ積立はできません。

 

しかし、2024年8月買付分より、マネックス証券でdカード(dカードGOLDもOK)を使って「dカード積立」ができるようになりました(参照:プレスリリース『マネックス証券でdカードを利用した投信積立ができる「dカードのクレカ積立」を提供開始』)。

 

Q4. SBI証券で「dポイント投資」はできますか?

SBI証券ではdポイントを貯めることはできますが、dポイント投資はできません。

 

Q5. SBI証券で貯めたdポイントは現金化できますか?

SBI証券で貯めたdポイントを直接現金に交換することはできません。

 

ただし、ドコモのスマホ料金の支払いに充てたり、dポイントが使える店舗で会計時に利用したり、メルカリの購入代金に充てたりすることで、実質的に現金と同じように使えます。

 

7. まとめ

ポイント
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、SBI証券のdポイントサービスについて解説しました。

 

dポイント投資ができないのはデメリットですが、ドコモユーザーをはじめ、ドコモ経済圏を活用して普段からdポイントを貯めている人は、SBI証券で貯めるポイントとしてdポイントはおすすめです。

 

SBI証券のポイントサービスを上手く活用して、ポイントを貯めながら賢く資産形成を始めましょう。

 

\資産形成を始めるなら/

SBI証券の公式サイトへのリンク

 

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グループ全体の口座数が1,200万を突破し、個人投資家に人気のSBI証券。SGO編集部では、SBI証券の社員に独占取材をして、同社の魅力をたっぷり伺いました。

2023年9月30日発注分から実施している「国内株式売買手数料の無料化」についても言及しているので、『【SBI証券社員インタビュー】「貯蓄から投資へ」の流れを受けて、オンライン総合証券が取り組んでいること』からぜひご覧ください。