(※写真はイメージです/PIXTA)

アメリカではイーロン・マスクをはじめとする大起業家が星の数ほど出ています。なぜ日本では彼らのような起業家が生まれないのでしょうか? みていきます。

次に注目すべき銘柄は?

ハイテクバブルは終わったか、あるいは最初の天井をつけた後、調整すると考えておいたほうがいい。そして、調整されたあとに値上がりしてくる銘柄は、本当に業績のいいものだけです。連れ高した銘柄は、全部だめということになると思います。

 

したがって、ここはいままで死んでいたバリュー株で資金を預けて安全そうなものに投資するか、その間、ものすごく安くなっているグロース株の中から、次のグロースの上昇相場で生き残りそうな銘柄を見極めるということになります。

 

次にグロース株が出てきたときはどんなテーマになるかというと、これははっきりわかっています。次の時代に成長株で上がってくるのは、たとえばメタバースとかVRなどの分野です。

 

これからは仮想空間の時代です。デジタル空間といってもいいかもしれない。仮想のデジタル空間で不動産を売買するようなのが出てきている。フェイスブックが社名をメタに変えました。フェイスブックが社名変更したぐらいメタバースは注目されているということです。デジタルな仮想空間に別世界ができつつある。

 

もちろん経済もいまの世界経済とは別の経済が拡大していく。メタバース関連のなかから化ける銘柄が出てくるのは確実です。

「シンギュラリティ」に向けて引き上げられる株とは?

もうひとつ注目しておくべきなのが、シンギュラリティ(特異点)です。2045年には、AIが人類の知能を超えていくシンギュラリティに到達するとされている。そうなればあらゆる分野にAIが活用されて、人間がやるよりもすべてが効率化されて次元が異なる世界になっていくだろうと予想されている。

 

そのシンギュラリティに向かってハイテク株が引き上げられるというのは十分ありえます。メタバースを始めとして次の新しいデジタル空間、AI技術で業績を伸ばせる企業が出てくる。いままでのハイテク相場、デジタルバブルの第1幕は終わった。

 

しかし、第2幕があるかもしれない。そのときの主役はこれまでとは、銘柄が変わって出てくる可能性がある。そうすると、GAFAとかMAGAとか言われているいまの銘柄はちょっとオールドエコノミーになって、新しいものに変わってくる可能性がある。

 

次ページアメリカのハイテクバブルはどうなるのか?

本記事は、菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す』(徳間書店)から一部を抜粋し、再編集したものです。

史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!

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菅下 清廣

徳間書店

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