(※写真はイメージです/PIXTA)

グロース株が上がり続けているなか、マネーバブル相場はいつまで続くのでしょうか? テスラ株とビットコインの動向を指標にすることでバブル崩壊の時期がわかると、ストラテジストの菅下清廣氏はいいます。データから紐解いていきましょう。

マネーバブルが崩壊しようとしている

グロース株がもてはやされていた時代の第1幕が終わりつつあります。しかし、バブルが崩壊するかというと、それはまだわからない。ただ、GAFAやMAGAなどのグロース株が上がりすぎているのは確かです。今回のバブル相場を牽引してきたのはだれか。上げ相場では必ず絶対王者の主役がいます。リーディングストック、牽引銘柄と言われるものです。

 

例えば、アップルやマイクロソフトの株価時価総額は2兆ドルを超えている。つい1年前には1兆ドルくらいだったのが、もう2兆ドル。アップルは3兆ドルを超えてきた。3兆ドルというと、ヨーロッパの大国であるイギリスやフランスのGDPレベルです。いまウクライナ戦争をしているロシアの2倍です。

 

日本のGDPは5兆ドルですから、日本国のGDPとアップルとマイクロソフトの2社の時価総額がほとんど同じというのはおかしい。たぶん過大評価されている。当面のピークだといっていいでしょう。

 

その中でもこの2年間で1番値上がりした株はどれかといえば、テスラです。あのトヨタ自動車を吹き飛ばす勢いです。トヨタはもうすでに株式の時価総額でテスラにはるかに及ばなくなっている。それどころか、テスラの株価時価総額は、一時日本の自動車会社を全部合わせたより大きかったくらいです。

 

このテスラの株価が指標です。これが上がり続けている間は、まだマネーバブル相場、ハイテク相場は続く。しかし、そのテスラの株価もついに天井をつけて下落局面に入っています。マネーバブルの宴が終わろうとしています。

 

もう1つ、この大金融緩和で上がったのが仮想通貨。私の大局観は、マネーバブル相場が続く限り、テスラとビットコインは上がると見ます。逆に言うと、これらが天井をつけたら終わりです。ビットコインも下がり続けています。

 

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本記事は、菅下清氏の著書『史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え! 大円安・インフレで1000兆円が動き出す』(徳間書店)から一部を抜粋し、再編集したものです。

史上最強の資産インフレ相場で大化けする日本株を買え!

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