(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、フィデリティ投信株式会社が提供するマーケット情報『マーケットを語らず』から転載したものです。※いかなる目的であれ、当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

今後投資家に不可欠な「国際政治」の視点

2点目(共和党の大統領候補者指名争い)については、中間選挙の結果を受けて、激化する可能性があります。

 

米ワシントンポスト紙は、出馬が考えられる候補として、

 

・ドナルド・トランプ前大統領
・ロン・デサンティス・フロリダ州知事
・グレン・ヤンキン・バージニア州知事
・マイク・ペンス前副大統領
・クリス・クリスティ元ニュージャージー州知事
・ニッキー・ヘイリー元国連大使/元サウスカロライナ州知事
・マイク・ポンペオ元国務長官/元CIA長官
・ティム・スコット上院議員(サウスカロライナ州選出)


を挙げています。

 

他方で、民主党からは、バイデン大統領が再選を目指す可能性があります。仮にそうでなくとも(景気後退が相当に深刻でない限り、たとえばバーニー・サンダース上院議員やエリザベス・ウォーレン上院議員、アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員のような極左の候補者ではなく)、おそらくはバイデン氏のような中道寄りの候補者が支持されるとみられます。

 

共和党の大統領候補に勝つためには、今回のように「真ん中に近い」無党派層や穏健派の共和党支持層を取り込む必要があるためです。

 

今回の中間選挙で、共和党が大勝できなかったことで、同党でも幾分中道寄りにシフトする可能性があります。共和党の候補者指名争いは2024年の大統領選挙後の国際政治や米国経済に影響を与えるでしょう。

 

1991年の冷戦終結以降、米国同時多発テロの時期を除いて、マーケット参加者は、新興国の運用担当者でもない限り、もっぱら経済のことを考えればよかったわけです。企業も、世界のほとんどどこにでも工場を立地し、店を出すことができました。

 

しかし、そうした「平和の時代」は過ぎ去ったようにみえます。今後は、国際政治や国際関係が経済合理性を制限する状況になるでしょう。資産運用のアドバイザーにも、経済のみならず、国際政治の視点が求められるように思えます。

 

 

重見 吉徳

フィデリティ投信株式会社

マクロストラテジスト

 

2025年2月8日(土)開催!1日限りのリアルイベント
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
来場登録受付中>>

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

【ご注意】
•当資料は、情報提供を目的としたものであり、ファンドの推奨(有価証券の勧誘)を目的としたものではありません。
•当資料は、信頼できる情報をもとにフィデリティ投信が作成しておりますが、その正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。
•当資料に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって予告なく変更することがあります。また、いずれも将来の傾向、数値、運用成果等を保証もしくは示唆するものではありません。
•当資料にかかわる一切の権利は引用部分を除き作成者に属し、いかなる目的であれ当資料の一部又は全部の無断での使用・複製は固くお断りいたします。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録