「楽天ポイント運用」について、楽天証券の「ポイント投資」との違い、メリット・デメリット、やり方と引き出し方、筆者が6ヵ月やってみた実績、投資で失敗しないためのコツなどを、FP資格を持つ証券会社出身のSGO編集者が初心者にもわかりやすく解説します。
「楽天ポイント運用」のやり方…投資で失敗しないためのコツが学べるおすすめの方法を解説

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「楽天ポイント運用」は楽天PointClubが運営している、ポイントで運用の疑似体験ができるサービスのことです。

 

資産運用への関心が高まるなか、「楽天ポイント運用」のユーザーは1,000万人を突破(2023年3月時点)。

 

楽天IDを持っていれば証券口座がなくても利用できるので、投資を始める前に感覚をつかみたい人におすすめです。

 

本記事では、楽天ポイント運用について、

 

「どれくらい儲かるの?」

「『楽天ポイント投資』との違いは?」

「どうやって始めるの?」

 

という疑問をお持ちの方に、楽天ポイント運用の基本から資産形成に取り組むときのヒントまでを、初心者にもわかりやすく解説します。

 

最後まで読めば、楽天ポイント運用をきっかけに自信を持って投資を始めることができます。

 

1.「楽天ポイント運用」とは…仕組みや「楽天ポイント投資」との違いを解説

楽天ポイント運用の仕組み
(引用:楽天Point Club

 

早速、楽天ポイント運用について説明していきます。

 

1.1. 楽天ポイント運用の概要

楽天ポイント運用とは
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「楽天ポイント運用」は、楽天ポイントを利用して運用の疑似体験ができるサービスです。実際に金融商品に投資するのではなく、実在する投資信託の基準価額(投資信託の価格のこと)の値動きを反映してポイントが増減するだけなので、証券口座を開設しなくても気軽に始められます。

 

あくまでも運用の疑似体験なので、すでに投資を始めている人には楽天ポイント運用は物足りないかもしれません。

 

しかし、おまけでもらったポイントで気軽に運用体験ができるので、「自分のお金は1円も使いたくない」「投資はギャンブルと一緒で怖い」「銀行預金で十分」と思っている投資未経験者に楽天ポイント運用は特におすすめです。

 

 

1.2.「楽天ポイント運用」と「楽天ポイント投資」の違い

「楽天ポイント運用」と「楽天ポイント投資」の比較
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「楽天ポイント運用」と似たサービスに「楽天ポイント投資」があります。「運用」と「投資」の言葉の違いだけなので、紛らわしいですね。

 

「楽天ポイント投資」は、ポイントで投資信託などの金融商品を実際に購入できるサービスのことで、楽天証券の口座がないと利用できません。

 

違いを比較表で見てみましょう。

 

■「楽天ポイント運用」と「楽天ポイント投資」の比較

  楽天ポイント運用 楽天ポイント投資
運営元 楽天PointClub 楽天証券
運用・投資形態 ポイントのまま運用 楽天証券が現金に換えて投資
運用・投資対象

・アクティブコース

・バランスコース

・投資信託

・国内株式(現物取引)

・米国株式(現物・円貨)

・バイナリーオプション

最低利用ポイント 100ポイント
利用できる
楽天ポイント
通常ポイント
※期間限定ポイントは利用不可
積立買付 ×
SPU 対象外 対象
引き出し方 ポイントで引き出し 現金で引き出し
楽天証券の
口座開設
不要
※楽天IDは必要
必要
解説ページ 詳細を見る 詳細を見る

※SPU(スーパーポイントアッププログラム):楽天のサービスを使えば使うほど楽天市場でのポイント還元率がアップする仕組み

 

ご覧のように、「楽天ポイント運用」と「楽天ポイント投資」はそもそも運営元が異なり、楽天ポイント運用は楽天PointClubが運営しています。楽天証券ではありません。

 

運用・投資対象も異なり、楽天ポイント運用は「アクティブコース」と「バランスコース」の2種類のコースから選びます(併用も可能)。

 

①「アクティブコース」は株式の割合が7割で積極的にリターンを狙う人向け

楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の目論見書
(引用:楽天投信投資顧問の交付目論見書

 

楽天ポイント運用の利用者の95%が設定している「アクティブコース」は、楽天投信投資顧問が運用する投資信託「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額に連動してポイントが増減します。

 

投資比率は「日本を含む全世界株式:債券=70:30」で、株式の割合のほうが高くなっています。高いリターンを狙える反面、その分リスクも高くなるので、「アクティブコース」は積極的にリターンを狙いたい人におすすめです。

 

 

②「バランスコース」は債券の割合が7割で安定したリターンを狙う人向け

楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)の目論見書
(引用:楽天投信投資顧問の交付目論見書

 

楽天ポイント運用の「バランスコース」は、楽天投信投資顧問が運用する投資信託「楽天・インデックス・バランス・ファンド(債券重視型)」の基準価額に連動してポイントが増減します。

 

投資比率は「日本を含む全世界株式:債券=30:70」で、株式と反対の値動きをするとされている債券の割合のほうが高くなっています。そのため、「バランスコース」は安定したリターンを狙いたい人向けといえます。

 

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2. 楽天ポイント運用の5つのメリット

楽天ポイント運用のメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この章では、楽天ポイント運用の主なメリットを5つ紹介します。

 

■楽天ポイント運用のメリット

  1. 運用の疑似体験ができる
  2. 証券口座の開設が不要
  3. 100ポイントから始められる
  4. 手数料も税金もかからない
  5. 引き出して通常ポイントとして利用できる

 

それぞれ解説します。

 

メリット①:運用の疑似体験ができる

メリット①:運用の疑似体験ができる
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用の最大のメリットは、運用の疑似体験ができることです。対象となる投資信託の基準価額の値動きに合わせてポイントが増減するので、価格の変動を体感できます。そのため、どのようなときに投資をすれば利益が出やすいのかや、どうすれば損失を減らせるかなどを考える“きっかけ”になります。

 

 

メリット②:証券口座の開設が不要

メリット②:証券口座の開設が不要
(※写真はイメージです/PIXTA)


楽天ポイント運用は実際に金融商品に投資するわけではないので、楽天証券の口座がなくても気軽に始められます。

 

「楽天PointClub」のアプリまたはウェブサイトから簡単に運用できます(手順は4章で解説)。

 

なお、楽天カードを持っていなくても、楽天市場での買い物を「銀行振込」などの手段で決済すれば楽天ポイントが貯まります。しかし、楽天カードがあると様々な局面で効率よくポイントを貯められるので、持っていない人はこの機会に作っておくことをおすすめします。

 

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メリット③:100ポイントから始められる

メリット③:100ポイントから始められる
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用は100ポイントから始められます。楽天ポイントは1ポイント=1円の価値があり、実質100円の少額から始められることになります。楽天カードの基本ポイント還元率は1%なので、1万円の買い物をクレカ決済すれば100ポイントが貯まる計算です。

 

なお、楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があり、楽天ポイント運用で利用できるのは通常ポイントのみとなっています。

 

 

メリット④:手数料も税金もかからない

メリット④:手数料も税金もかからない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用のサービス手数料は無料です。

 

また、通常の投資では売却益に対して約20%の税金がかかりますが、楽天ポイント運用で増えた分は丸々自分のものになります。これは、楽天ポイント投資でも同じです。

 

 

メリット⑤:引き出して通常ポイントとして利用できる

メリット⑤:引き出して通常ポイントとして利用できる
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用で利用した楽天ポイントは、増えても減っても通常ポイントとして1ポイントから引き出せます。

 

引き出した楽天ポイントは、楽天市場はもちろん、コンビニやドラッグストア、飲食店などで現金と同じように利用できるので、使い勝手は抜群です。

 

また、「楽天ポイント投資」で実際の金融商品の売買にチャレンジするのもおすすめです。楽天ポイント投資では、投資信託、国内株式(現物取引)、米国株式(現物・円貨)、バイナリーオプションが取引できます。

 

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3. 楽天ポイント運用の5つのデメリット

楽天ポイント運用のデメリット
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

メリットの次は、楽天ポイント運用の主なメリット(注意点)を5つ紹介します。

 

■楽天ポイント運用のデメリット

  1. ポイント変動の反映までにタイムラグがある
  2. 積立買付ができない
  3. 期間限定ポイントが使えない
  4. ポイントの利用上限が決まっている
  5. 楽天市場のSPUの対象ではない

 

それぞれ解説します。

 

デメリット①:ポイント変動の反映までにタイムラグがある

デメリット①:ポイント変動の反映までにタイムラグがある
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用はあくまでも運用の疑似体験なので、対象となる投資信託の基準価額が運用ポイントに即時反映されるわけではありません。

 

そもそも投資信託の当日の基準価額は営業日夜に算出されます。しかし、楽天ポイント運用はさらに遅れて、営業日の14時までに申請すると、翌営業日の基準価額で手続きが完了し、その翌営業日の22時以降にポイント運用の成績が反映されます。つまり、申請してもポイントに反映されるまで最低2日かかるということです。

 

ポイントの追加タイミング
(引用:楽天PointClub

 

そのため、ニュースを見て「今日は株価が全面高だから取引チャンスだ!」と思ってポイント運用を始めても、運用ポイントに反映されるまでタイムラグがあるので、必ずしも最適なタイミングで運用できるとは限りません。

 

 

デメリット②:積立買付ができない

デメリット②:積立買付ができない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最近の資産運用では、投資信託を毎月コツコツ定額をドルコスト平均法で自動で積立買付して平均購入価格を平準化する方法が主流です。しかし、楽天ポイント運用は手動でポイントを追加するしかなく、自動追加もできません。

 

楽天ポイント運用で毎月第1営業日に500ポイントを追加すると決め、実行できればドルコスト平均法に近い効果は得られますが、申請を忘れてしまったり、500ポイントが貯まっていなかったりして上手くいかないケースもあります。

 

一方、楽天証券の楽天ポイント投資なら、ポイントによる(自動)積立買付も可能で、つみたてNISAの毎月の積立額の一部または全部に楽天ポイントを利用することもできます。

 

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デメリット③:期間限定ポイントが使えない

デメリット③:期間限定ポイントが使えない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

繰り返しになりますが、楽天ポイントには「通常ポイント」と「期間限定ポイント」の2種類があります。そして、楽天ポイント運用で利用できるのは「通常ポイント」だけで、期間限定ポイントは利用できません。

 

■「期間限定ポイント」の使い道

期間限定ポイントの有効期限は1ヵ月程度しかないうえ、楽天市場での買い物には利用できず、使い道が限られます。しかし、楽天ポイントカード加盟店のコンビニやドラッグストア、マクドナルドをはじめ、楽天モバイル楽天ひかり楽天ふるさと納税などの楽天グループのサービスでは利用できるので、忘れずに期限内に使い切りましょう。

 

 

デメリット④:ポイントの利用上限が決まっている

デメリット④:ポイントの利用上限が決まっている
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用で利用できるポイントには上限があり、1回あたり30,000ポイント(楽天市場のダイヤモンド会員は500,000ポイント)まで追加できます。

 

しかし、複数回に分けて追加すれば30,000ポイント以上利用できるうえ、ポイント運用だけで資産形成をしようと考えている人は少ないはずなので、特段デメリットに感じる必要はありません。

 

楽天ポイント運用は、あくまでも本格的に投資を始めるための疑似体験です。

 

 

デメリット⑤:楽天市場のSPUの対象ではない

デメリット⑤:楽天市場のSPUの対象ではない
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

「SPU(楽天スーパーポイントアッププログラム)」は、対象となる楽天グループのサービスを利用すると、楽天市場での買い物のポイント還元率がアップする仕組みのことです。

 

楽天ポイント投資はSPUの対象ですが、楽天ポイント運用はSPUの対象外です。そのため、楽天市場でよく買い物をしていてポイント還元率を上げたい人は、最初から楽天証券で楽天ポイント投資を始めることも検討しましょう。最低利用ポイントはどちらも100ポイントです。

 

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4. 楽天ポイント運用のやり方・始め方

4. 楽天ポイント運用のやり方・始め方
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用について把握できたら、実際に始めてみましょう。流れは次の7ステップです。

 

■楽天ポイント運用の始め方

  1. 「楽天PointClub」をインストール
  2. 「運用中ポイント(合計)>はじめる」をタップ
  3. 「コースとポイント数を変更する」をタップ
  4.  コースを選択する(アクティブコース)
  5.  利用ポイント数を入力する(100pt以上)
  6.  確認して「追加する」をタップ
  7. 「追加が完了しました」と表示されるのを確認

 

順番に解説します。

 

STEP1:「楽天PointClub」をインストール

STEP1:「楽天PointClub」をインストール
(引用:楽天PointClub

 

楽天ポイント運用はウェブサイトでも始められますが、スマホアプリ「楽天PointClub」なら外出先でもサクサク利用できるので、インストールしておきましょう。

 

 

なお、楽天IDを持っていない人はこのタイミングで楽天会員に無料登録して、まずは楽天ポイントを100ポイント(通常ポイント)貯めることから始めましょう。

 

 

STEP2:「運用中ポイント(合計)>はじめる」をタップ

STEP2:「運用中ポイント(合計)>はじめる」をタップ

 

「楽天PointClub」にログインしたら、運用中ポイントの「ポイント運用(合計)はじめる>」をタップしましょう。

 

 

STEP3:「コースとポイント数を変更する」をタップ

「スタート時のコースとポイント数」の画面が表示されたら、「コースとポイント数を変更する」をタップします。

 

最初から「アクティブコース」と「100ポイント」が選択されていますが、この設定でOKの場合は「この設定ではじめる」をタップします。初回のポイント追加後は、いつでも追加も引き出しもできます。

 

 

STEP4:コースを選択する

コース選択の画面が表示されたら、次のどちらかを選びます。

 

  • アクティブコース:日々の値動きが大きく、積極的な運用を目指すコース
  • バランスコース:日々の値動きが小さく、安定的な運用を目指すコース

 

おすすめは、配分比率が「全世界株式:債券=70:30」のアクティブコースです。

 

理由は5章で解説しますが、資産形成は長期で運用することが基本なので、株式を中心とした運用でリスクをとって積極的に利益を狙いましょう。

 

なお、2023年5月25日時点の「アクティブコース」と「バランスコース」の直近12ヵ月のチャートは以下をご覧ください。株式は債券よりも値動きが大きく、株式での運用が中心のアクティブコースのほうが値上がり幅も値下がり幅も大きいことがわかります。

「アクティブコース」のチャート
 
アクティブコースのチャート
「バランスコース」のチャート
 
バランスコースのチャート
 

 

STEP5:利用ポイント数を入力する

無理のない範囲内で、初回に追加するポイント数を100ポイント以上(100pt単位)入力しましょう。

 

 

STEP6:確認して「追加する」をタップ

「コースとポイント数の確認」の画面が表示されたら、内容を確認をします。

 

 

STEP7:「追加が完了しました」と表示されるのを確認

「追加が完了しました」と表示されるのを確認しましょう。反映される日時も表示されます。

 

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5. 楽天ポイント運用を6ヵ月やってみた!初心者が資産形成に取り組むコツを解説

楽天ポイント運用を6ヵ月やってみた!初心者が資産形成に取り組むコツを解説
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

本章では、筆者が楽天ポイント運用を試した結果から、初心者が資産形成に取り組むときのヒントをお伝えします。

5.1. 筆者の楽天ポイント運用の実績

筆者の楽天ポイント運用の実績
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

筆者は楽天証券でつみたてNISAも楽天ポイント投資もやっていましたが、2022年11月14日に楽天ポイント運用も100ポイントだけ試してみました。

 

筆者の楽天ポイント運用履歴

 

選んだコースは、アクティブコース。半年間放置した結果、3ポイント増えて103ポイントになりました。利回りは+3.0%です。

 

筆者の楽天ポイントの運用状況

 

投資に「たられば」は禁物ですが、100万円を投資していたら1年半で103万円に増えていたことになります。

 

利回り+3.0%が多いか少ないかは人によって感じ方が異なりますが、“ほったらかし”にしていたうえ、メガバンクの普通預金金利が0.001%(税引前)であることを考えると、充分な成績です。

 

5.2.「全世界株式」への投資で世界の経済成長の波に乗るのがコツ

全世界株式のイメージ図
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最近の資産形成では、低コストのインデックスファンドを毎月積み立てる方法が主流です。

 

・インデックスファンド…TOPIXなどの指数に連動した値動きを目指す投資信託
・アクティブファンド…指数を上回るパフォーマンスを目指す投資信託

 

そのなかでも、「全世界株式型」や「先進国株式型」、もしくは全世界株式と先進国株式が約60~70%を組み入れている「米国株式型」を選ぶのがセオリーになっています(理由は後述)。

 

そして、楽天ポイント運用の「アクティブコース」は「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の基準価額に連動し、同ファンドの資産の70%が「全世界株式」に配分されています。交付目論見書に書かれているファンドの特色を見てみましょう。

 

楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)の特色
(引用:楽天投信投資顧問の交付目論見書

 

ざっくり説明すると、楽天インデックスバランス(株式重視型)の資産の70%は、大型株、中型株、小型株までを網羅して全世界の株式市場の動向を表す「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」という株価指数に連動するように配分されています。

 

このFTSE指数は、米国、欧州、日本などの先進国だけでなく、中国やインドなどの新興国の約8,000銘柄で構成されており、同指数をベンチマークにする投資信託を購入すると、世界中の優良企業に分散投資ができます。

 

では、なぜ「全世界株式」が人気なのでしょうか?

 

簡単に説明すると、世界の人口は今後も増え続けるとされており、労働者が生み出すサービスの価値の合計「GDP(国内総生産)」が大きくなり経済が成長するにつれて、株価も上昇する確率が高いからです。人々が今の生活をより豊かにしたいと願う限り、新しい技術やサービスがどんどん生み出されます。

 

ただし、どこの国がいつどれくらい成長するかを予想するのはプロでも難しいので、「どの国の経済が発展して株価が上がってもいいように、世界中の株式を丸ごと買っておこう。そうすれば、投資信託の基準価額の上昇という形で世界経済の成長の恩恵を受けられるはず」というのが、「全世界株式」が選ばれる理由の一つです。

 

そのため、楽天ポイント運用で「アクティブコース」を選んでおけば、資産の配分比率は70%ですが「全世界株式」の値動きを体感できます。そして、楽天ポイント投資やつみたてNISA、iDeCoを始めるときに、銘柄選びで迷うことが少なくなります。

 

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6. 楽天ポイント運用のポイントの引き出し方

楽天ポイント運用のポイントの引き出す方法
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用のポイントは、通常ポイントとして簡単に引き出せます。

 

ここでは、ポイントを引き出す方法と、楽天ポイント運用をやめる方法を解説します。

 

6.1. ポイント運用はどこから引き出す?

楽天ポイント運用は、株式取引のように売却注文を出す必要なく、1ポイントから簡単に引き出せます。

 

引き出しは、「ポイント運用状況」の画面の下の「↓引き出す」から行います。

 

引き出すをタップ

 

すると、「運用ポイント引き出し」の画面が表示されます。

 

「すべて引き出す」はポイントの全額、「ポイント数を指定する」は運用中のポイントの90%までを1ポイント単位で引き出せます。

 

ポイント引き出し選択

 

引き出しは、営業日の14時までに申請すると、翌営業日の基準価額をもとに22時以降に通常ポイントに反映されます。つまり、ポイントが反映されるまで1日かかります。

 

ポイント引き出しタイミング
(引用:楽天PointClub

 

そのため、楽天ポイントを使う予定がある場合は、余裕を持って引き出し申請をしましょう。なお、引き出し手数料はかかりません。

 

 

6.2. 楽天ポイント運用をやめる方法(解約方法)

楽天ポイント運用自体をやめる場合は、口座を解約するといったような手続きは不要です。「すべて引き出す」からポイントを全額引き出しましょう。

 

その際、「楽天PointClub」アプリはアンインストールする必要はありません。貯まっている楽天ポイントの数を確認できたり、ポイントの獲得履歴が見れたりするので、残しておくことをおすすめします。

 

7. 楽天ポイント運用のその他のサービス

楽天ポイント運用のその他のサービス
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

楽天ポイント運用には、楽天ポイントを「アクティブコース」か「バランスコース」のどちらかで運用する方法だけではなく、「ポイントビットコイン」と「ポイント利息」で増やす方法もあります。

 

それぞれ簡単に解説します。

 

7.1.「ポイントビットコイン」

ポイントビットコイン
(引用:楽天PointClub

 

「ポイントビットコイン」は、ビットコインの疑似投資サービスです。

 

追加した楽天ポイントが、仮想通貨(暗号資産)の「ビットコイン」の取引価格の変動に連動して増減します。

 

 

 

7.2.「楽天ポイント利息」

楽天ポイント利息
(引用:楽天PointClub

 

「楽天ポイント利息」は、月末までに預けた楽天ポイントの数に応じて、毎月5日に年利0.1%以上(月利0.009%)の利息が付与されるサービスです。

 

楽天ポイント運用やポイントビットコインとは違ってポイントが減ることはないので、安心して利用できます。

 

 

8. 楽天ポイント運用に関するキャンペーン

楽天ポイント運用のキャンペーン
(引用:楽天PointClub

 

楽天ポイント運用を運営する楽天PointClubでは、楽天ポイント運用の利用者が1,000万人を突破をしたことを記念して、2023年3月7日から3月31日までキャンペーンを実施していました。内容は、エントリー後、期間中に追加したポイントの半額分が1,000人に1人もらえるというもの。

 

楽天ポイント運用に関する新たなキャンペーンが開始され次第、本記事でも紹介するので、チェックしてください。

 

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9. よくある質問

楽天ポイント運用に関するQ&A
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

最後に、楽天ポイント運用に関するよくある質問に10個回答します。本文と重複する箇所もありますが、復習のためにもお役立てください。

Q1.「楽天ポイント運用は増えない」と言われていますが、どれくらい儲かりますか?

楽天ポイント運用はあくまでも運用の疑似体験なので、ポイント運用だけで数十万円(ポイント)増やそうと思ってはいけません。

 

2023年8月24日時点のウェルスアドバイザー社のデータによると、アクティブコースがベンチマークにしている「楽天・インデックス・バランス・ファンド(株式重視型)」の過去1年間のリターンは+10.27%です。そのため、楽天ポイント運用(アクティブコース)も+10%前後の利回りになると考えておきましょう。

 

Q2. 楽天ポイント運用でマイナスになったらどうなりますか?

投資信託の基準価額の変動によって運用中ポイントが減少することもありますが、補填はされません。ただし、0ポイント未満になることはないので、ご安心ください。

 

Q3. 楽天ポイント運用でポイントが追加されるタイミングはいつですか?

営業日の14時までにポイントの追加の申請をすると、翌営業日の基準価額で手続きが完了し、さらに翌営業日22時以降にポイントが反映されます。

 

Q4. 楽天ポイント運用でポイントの追加ができないときの原因は何ですか?

手続き中の取引がある場合は、確定されるまで次の追加や引き出しができません。

 

Q5. 楽天ポイント運用は放置しても大丈夫ですか?

ポイント運用は1分1秒を争うトレードではないので、たまにチェックするだけで、基本的には放置で大丈夫です。

 

Q6. 楽天ポイント運用の引き出しはどこからできますか?

楽天ポイント運用の引き出しは、ポイント運用状況の画面の下の「↓引き出す」から行えます。

 

Q7. 楽天ポイント運用の引き出し手数料はかかりますか?

楽天ポイント運用は、引き出し手数料がかかりません。

 

Q8. 楽天ポイント運用でポイントの引き出しが反映されるタイミングはいつですか?

営業日の14時までにポイントの引き出しを申請すると、翌営業日の基準価額をもとに22時以降に通常ポイントに反映されます。

 

Q9. 楽天ポイント運用は複利運用ですか?

複利とは、投資で得た利益を元本にプラスして再び運用する方法です。楽天ポイント運用も、増えた分のポイントを引き出さない限り、複利運用になります。

 

Q10. 楽天ポイント運用の「レベルアップチャレンジ」とは何ですか?

レベルアップチャレンジは、楽天ポイントが効率よく貯まったり、投資のスキルアップのために提案されるミッションのことです。たとえば、2023年5月は次のような内容でした。

 

楽天ポイント運用の2023年5月のレベルアップチャレンジ

 

必ず達成しないといけないものではないので、楽しみながら楽天ポイント運用に取り組みましょう。

 

10. まとめ

楽天ポイント運用のまとめ
(※写真はイメージです/PIXTA)

 

この記事では、楽天ポイント運用について解説しました。

 

楽天ポイント運用のユーザー数は1,000万を突破し、これだけ多くの人が資産運用に関心を持っていることに驚かされました(出所:楽天グループ株式会社『「ポイント運用 by 楽天PointClub」、ユーザー数が1,000万を突破』)。

 

楽天ポイント運用なら、おまけでもらったポイントで気軽に運用の疑似体験ができ、投資はどんなものかを試したい人には特におすすめです。

 

実際に始めてみると自分事として捉えられるようになり、経済ニュースを見るようになったり、投資関連書籍を読んでみたり、もっと知りたいと思うはずです。そして、ポイント運用で自信がついたら、次のステップとして「楽天ポイント投資」や「単元未満株取引(かぶミニ)」、「つみたてNISA」「iDeCo」にも挑戦してみるのもいいでしょう。

 

楽天ポイント運用でマネーリテラシーを高めて、資産形成の第一歩を踏み出しましょう。

 

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