(※写真はイメージです/PIXTA)

本記事は、マネックス証券株式会社が2022年10月21日に公開したレポートを転載したものです。

株の押し目買いはすべきか?

で、S&P500の理論価格に戻ると、いまからまだ15%も下げる余地がある。理論どおりに株価が下げた場合、その押し目を買うか? 結論は、待ったほうがいい。僕はいつも下落相場に買い向かう姿勢をとってきた。ただ、今回に関しては「落ちるナイフをつかんではいけない」。床に刺さったのを確認にしてから抜きにいくほうがいいだろう。

 

理由は、米国はこれからリセッションに向かうからだ。今回のリセッション自身はなんら恐れるに足らない。過去のITバブル崩壊やリーマンショックがもたらしたような「バブル崩壊」型のリセッションではなく、FEDの引き締めによる景気後退―つまり過去に何度も経験してきたシクリカルなリセッション – だからだ。

 

よって「複雑骨折」していない分、谷も浅く、回復も早い。それでも一応、リセッションには違いない。センチメントも悪化し相場も上値が重くなるだろう。ただし、過去のパターンを踏襲すれば、リセッションに突入してしばらくしてから株価は本格反騰に入る。それが「不景気の株高」である。来年のQ1(第一四半期)辺りが米国株の底入れ時期ではないかと思う。

 

 

広木 隆

マネックス証券株式会社

チーフ・ストラテジスト 執行役員

 

 

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