投資による資産形成を促すような政策が進められている一方で、世界的に金融市場が不安定な状況が続いています。このようななか、株式投資で成功している人にはプロ・アマ問わず、大きく分けて2つの共通点があると、鎌倉投信の代表取締役社長である鎌田恭幸氏はいいます。投資で成功するにはどのような力を身に付ける必要があるのか、みていきましょう。

投資で成功するコツ②…とにかく「続ける」ことが重要

投資で失敗しないためのコツの2つ目は、冒頭にも書いた「シンプルに投資し続ける」ことです。

 

「株価が下がり、半分になったくらいで売ってしまうなら、最初から売買などしないほうがよい。何があっても持ち続けることだ。株価が大幅に下がるというのは、めったにない投資のチャンスなのだ」

 

世界的に著名な投資信託の運用者だったピータ・リンチの言葉です。将来性ある会社の株式の値段(株価)が一時的に値下がりしたときは、投資の機会として捉えることの重要性を語った言葉だと認識しています。

 

つまり、実体としての企業価値やその将来価値に着目して投資するのであれば、短期的な株価変動は気にしなくてもよい、という意味でしょう。

 

たとえば、それなりの会社の株式に投資する場合、会社は成長するための企業努力を続け、財務価値や株式価値は高まり、それに連動して株価も上昇することが見込まれます。

 

そうした実体としての価値が傾向的に高まる投資対象資産にお金を振り向ける場合、値下がりを恐れるのではなく、むしろ値上がりのタイミングを逃さないことが重要となるでしょう。

 

NYダウ平均株価を例に、上昇タイミングを逃すことのリスクについて考えてみましょう。

 

同指数は1921年~昨年末までの101年のあいだで500倍近くに上昇しました。利回りに換算すると年平均+6.4%になります。しかし、値上がり上位10日間を除くと利回りは5.2%となり、さらに上位30日を除くと3.6%にまで低下します。

 

このように、値上がりのタイミングを逃すことは、資産運用においてかなりの痛手になるのです。

 

しかし、ここで直面する悩ましい問題が、いつ値上がりするかのタイミングを計ること自体が至難の業である、ということです。それを解決する方法は何でしょうか。 その答えが、2つ目のコツ、 「シンプルに投資し続けること」です。

 

勉強においても、スポーツにおいても、趣味においても、仕事においても、何かを成そうと思ったら、時間をかけてコツコツ取組むことが大切でしょう。それによって経験やスキルが高まり、結果も自ずとついてきます。

 

投資も例外ではないのです。継続は力なりで、「長く続ける力」は、運用能力そのものなのです。しかし、投資は、始めることより続けることのほうが難しい、とよくいわれます。株価等、目先の値動きに心が揺らぎ、感情的に売買しがちだからです。

 

 

鎌田 恭幸

鎌倉投信株式会社

代表取締役社長
 

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※投資に際しては以下の点をご理解いただき、投資の判断はお客様ご自身の責任においてなさいますようお願いいたします。

・株式投資は預金または保険契約ではないため、預金保険および保険契約者保護機構の保護対象にはなりません。
・株式は、金融機関の預貯金と異なり、元本および利息の保証はありません。
・本記事に記載の情報は、作成時点のものであり、市場の環境やその他の状況によって異なることがあります。 また、いずれも将来の傾向、数値等を保証もしくは示唆するものではありません。
・本記事に記載の内容は、将来の運用結果等を保証もしくは示唆するものではありません。 また、本記事は、鎌倉投信が信用に足ると判断した情報・データに基づき作成されていますが、その正確性、完全性を保証するものではありません。
・「いい会社」を説明する際に、投資先企業を例にとりましたが、当該特定企業の発行する有価証券の購入を推奨するものではありません。

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