(※写真はイメージです/PIXTA)

人生100年時代。NPO法人「老いの工学研究所」理事長の川口雅裕氏は、書籍『年寄りは集まって住め』のなかで、親子の対話と「有終写真」について解説しています。

「有終写真」という機会が持つパワーのワケ

家族にはお互いに知らないことがたくさんあります。だからこそ、意識的に相互理解を深める機会を作っていくべきではないかと思います。その際、家族だけでは煮詰まってしまうケースが多く、他人が介在したほうが話がスムーズに進む、あるいは考えるきっかけが得られることがあります。

 

有終写真という機会は、写真撮影という場や、第三者による上手な問い掛け(質問や傾聴の姿勢・スキル)によって親子の深い対話を発生させており、高齢の親に対する子の理解不足を解決するためのヒントを与えてくれます。

 

先の80歳代の男性は、配偶者を亡くして、これからは少し寄りかからせてほしいという気持ちの表明ができ、息子夫婦はそれを受け入れる、非常によい機会になったのではないかと思います。

 

 

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川口 雅裕


NPO法人「老いの工学研究所」理事長。 1964年生。京都大学教育学部卒。 株式会社リクルートコスモス(現株式会社コスモスイニシア)で、組織人事および広報を担当。 退社後、組織人事コンサルタントを経て、2010年より高齢社会に関する研究活動を開始。約1万6千人に上る会員を持つ「老いの工学研究所」でアンケート調査や、インタビューなどのフィールドワークを実施。高齢期の暮らしに関する講演やセミナー講師のほか、様々なメディアで連載・寄稿を行っている。 著書に、「だから社員が育たない」(労働調査会)、「速習!看護管理者のためのフレームワーク思考53」(メディカ出版)、「実践!看護フレームワーク思考 BASIC20」(メディカ出版)、「顧客満足はなぜ実現しないのか」(JDC出版)、「なりたい老人になろう~65歳からの楽しい年のとり方」(Kindle版)がある。

本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『年寄りは集まって住め』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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