(※写真はイメージです/PIXTA)

「生涯ずっと笑って過ごすためのカギ」。医師の北廣美氏は書籍『人生100年時代健康長寿の新習慣』のなかで「健康長寿のための習慣」について解説しています。

世界無形文化遺産に登録された和食

食の欧米化はそのまま健康に影響を及ぼします。現在、日本人の死亡原因の約6割が生活習慣病に起因し、関連する医療費は10兆2000億円に上っています。

 

また、総エネルギー摂取量に占める脂質の割合が3割程度まで増加して欧米に近づきつつあり、事態は深刻です。

 

メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)、いわゆる「メタボ」の疑いがある人は40〜74歳の男性は約2人に1人、女性は約5人に1人、また、糖尿病の疑いのある人は約2210万人超といわれて、食習慣の乱れや運動不足などによる問題が顕在化してきています。

 

こうした背景の中で、平成25年(2013)12月に、「和食日本人の伝統的な食文化」と題して、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。そして、そのことがきっかけとなって世界的に「和食」への関心が高まり、日本食レストランが世界中で次々に開店しています。

 

私たちが、もともとある食文化の「和食」を真剣に見直すことも健康長寿に欠かせない課題といえるかもしれません。

 

(1)運動不足を見直そう

 

健康にいいのがわかっていても、なかなか実行できないのが運動ではないでしょうか。ウォーキングが良いといえば始めてみるものの、3日で終わってしまったり、○体操が良いと聞けば、やってはみたものの7日しか続かなかったり……。どうしてでしょうか?

 

いろいろな原因が考えられますが、一番大きな原因は、時間をかけてやろうとするからではないでしょうか。それよりも、「ちょっとした時間に」「無理なく」「楽に」できる運動をいろいろやってみるのが良いように思います。

 

要するに、自分であまりハードルを高く設定しないことです。そうすれば継続してできるのではないでしょうか。それも「楽しく」できれば続けられやすくなりますよね。

 

「ちょっとした時間に」「無理なく」「楽に」できる運動として私がお勧めしたいのが「ラジオ体操」です。なあんだ、ラジオ体操かと思われる方もいるかもしれませんが、じつはラジオ体操は13種類の体操で全身の400にも及ぶ筋肉をほぐしてくれるので、「究極の健康法」といわれているほどなのです。

 

しかも、かかる時間はわずか数分。ラジオ体操をすることで次のような健康効果が期待できます。ただし、だらだらやるのではなく、指先まで意識して、しっかりやるのがコツです。

 

・血行増進による肩こりや首のこりの解消

 

・冷え性の解消

 

・腰痛の予防や回復

 

・免疫力アップ

 

・柔軟性の向上、新陳代謝アップ

 

・便秘の改善など

 

ラジオ体操のCDもありますが、YouTubeにもアップされています。

 

最近ではラジオ体操の曲が収録されたかわいい人形が通販でも販売されています。そういうものを利用すると、より楽しくできるのではないでしょうか。

 

他には、毎日20~30分は歩くとか、2階や3階くらいはエレベーターやエスカレーターは使わないで階段を利用するとか、そういうことを意識して生活するだけでも、ずいぶん違ってきます。

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    本記事は幻冬舎ゴールドライフオンラインの連載の書籍『人生100年時代健康長寿の新習慣』(幻冬舎MC)より一部を抜粋したものです。最新の法令等には対応していない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

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