(※画像はイメージです/PIXTA)

多くの国が新型コロナウイルスに関する「水際対策」を緩和してきており、今後、海外旅行や海外出張に行く人が急増すると予測されます。しかし、まだコロナ禍が収束したわけではなく、旅行中に感染し治療を受けなければならなくなるリスクが依然としてあります。そこで、そういう場合に備えるための「海外旅行保険」の重要性、無駄のない組み方や注意点について、解説します。

海外旅行保険で「絶対必要な補償」とそうでない補償

以上、海外旅行保険の必要性について、病気やケガをした場合の補償をメインに解説しましたが、海外旅行保険の補償内容はそれだけではありません。

 

海外旅行保険の主要な補償内容について「絶対に必要な補償」と「必須ではない補償」とに分類すると、以下のようになります。

 

【絶対に必要な補償】

・治療・救援費用

・賠償責任

 

【必須ではない補償】

・死亡・後遺障害

・携行品損害(盗難等)

・航空機遅延費用

 

海外旅行保険はインターネットで割安に加入できる商品が多くなっていますが、保険料が安ければよいというわけではありません。無駄なく必要十分な補償内容を組む必要があります。

 

そこで、以下、「絶対に必要な補償」を中心に解説します。

 

◆絶対必要な補償1.「治療・救援費用」の補償

まず、「治療・救援費用」の補償は絶対に必要です。

 

これは、治療費や家族の渡航費用等をカバーするものです。

 

前述のとおり、病気やケガのため海外の医療機関で治療を受けた場合、治療費が百万円単位、千万円単位と、きわめて高額になる可能性があります。

 

そういう場合に、「治療・救援費用」の補償を備えていれば、あらかじめ設定した限度額(「保険金額」)の範囲内で、治療費の実費が支払われます。また、家族がかけつけるための渡航費用も、保険金額の範囲内で支払われます。

 

保険金額は最低でも2,000万円くらいは設定しておきたいところです。

 

なお、2022年10月時点で、ほとんどの保険会社の商品の「治療・救援費用」の補償が新型コロナウイルス感染症に対応していますが、一応念のため、対応しているか否かを確認することをおすすめします。

 

◆絶対必要な補償2.「賠償責任」の補償

もう一つ、絶対に必要な補償は、「賠償責任」の補償です。

 

これは、旅行中に誤って人を死傷させてしまったり、物を損壊してしまったりして、損害賠償責任を負うことになった場合に、その賠償金額を限度額(保険金額)の範囲内でカバーしてもらえるものです。

 

保険金額は最低でも1億円くらいは設定しておきたいところです。

 

◆必須ではない補償

以上2つの補償以外は、必須ではありません。必要か否かは人によります。

 

すなわち、「死亡・後遺障害」については、生命保険に加入していれば特に必要ありません。

 

また、「携行品損害」については、いわゆる金目のものをそれほど持って行かないのであれば、必須ではありません。

 

さらに、「航空機遅延費用」については、悪天候やアクシデントによって航空機が遅延した場合のホテル代等をカバーするものですが、これも、あった方がよいとはいえますが、絶対に必要とまではいえません。

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