※画像はイメージです/PIXTA

遺産相続の手続きにはどのような費用がかかるのでしょうか? 支払うべき相続税の金額だけではなく、相続のための手続きや相続放棄にかかる費用についても解説していきます。

手間や費用の削減に役立つ制度

相続手続きに関連する費用や手間をできる限り抑えるには、制度を活用することがおすすめです。相続に役立つ代表的な制度を2種類見ていきましょう。

 

法定相続情報証明制度

『法定相続情報証明制度』を利用すると、認証文付き法定相続情報一覧図の写しを無料で発行してもらえます。利用に必要なのは、相続関係書類一式1部のみです。何枚発行しても無料のため、不動産登記と複数銀行の預貯金の相続を同時に進めたいケースでも、余計な費用がかかりません。

 

いままでは戸籍謄本の申請1通につき300~750円かかっていました。これまでかかっていた費用を節約できる方法です。 目安としては、相続手続きを3カ所以上で行う場合に利用するとメリットが大きいでしょう。

 

法テラスの民事法律扶助制度

弁護士に手続きや相続人同士の問題解決を依頼したいときには、法テラスの『民事法律扶助制度』を利用するのも1つの方法です。法務省管轄の法テラスでは、収入や目的などの条件を満たすと、無料相談もできます。最大で半額になるケースもあるため、弁護士費用の大幅な費用節約につながります。

複雑な手続きは専門家への依頼がおすすめ

相続手続きにはさまざまなものがあります。税の申告はもちろん、不動産の相続登記や預貯金の相続・自動車の名義変更などが必要です。

 

自分でもできますが、手間や難易度を考えると、弁護士・司法書士・行政書士・税理士などへ依頼したほうがよいケースもあります。

 

【関連記事】

■税務調査官「出身はどちらですか?」の真意…税務調査で“やり手の調査官”が聞いてくる「3つの質問」【税理士が解説】

 

■月22万円もらえるはずが…65歳・元会社員夫婦「年金ルール」知らず、想定外の年金減額「何かの間違いでは?」

 

■「もはや無法地帯」2億円・港区の超高級タワマンで起きている異変…世帯年収2000万円の男性が〈豊洲タワマンからの転居〉を大後悔するワケ

 

■「NISAで1,300万円消えた…。」銀行員のアドバイスで、退職金運用を始めた“年金25万円の60代夫婦”…年金に上乗せでゆとりの老後のはずが、一転、破産危機【FPが解説】

 

■「銀行員の助言どおり、祖母から年100万円ずつ生前贈与を受けました」→税務調査官「これは贈与になりません」…否認されないための4つのポイント【税理士が解説】

 

本連載は、税理士法人チェスターが運営する「税理士が教える相続税の知識」内の記事を転載・再編集したものです。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧