「月商〇百万円達成!」ってホントに儲かってる?
知ってますか? 商売で儲けるのって簡単じゃないんです。
例で考えてみましょう。田中さんはラーメン屋を経営していて、毎月の売上はだいたい100万円。鈴木さんはライターをしていて、毎月の売上はだいたい30万円。
どちらが儲かっているでしょう?
正解は「わからない」でした。最初から少し意地悪なクイズですみません。
でも、せっかくだから考えてほしいのです。
「儲ける」ってそもそもどんなことをいうのでしょうか。
「儲ける」とは最終的にお金が手元に残っていることをいいます。Twitterなどを見ていると「月商〇百万円達成!」などと景気良さげなプロフィールの人を目にします。
そのたびに「利益はいくらなのかなぁ?」と思ってしまいます。
売上よりも大切なものは「利益」
売上はもちろん大事ではありますが、それ以上に重要なのは「利益=儲け」です。
なぜか? 利益がない状態、つまり「赤字」はお金が手元から減ることを意味するからです。
企業が倒産したときのニュースで「債務超過」という言葉を耳にしたことがあるかもしれません。これは、赤字が続いて借金がどんどん増えてしまい、持っている現金や土地や建物などの価値を超えてしまったことを意味します。
当然ですが、銀行は人や会社を選んでお金を貸します。『半沢直樹』など銀行モノのドラマでは、経営がピンチになった社長が「なんとか貸してください!」と銀行員に頼み込んでいるシーンがあります。
銀行も貸したお金が返ってこないと困りますから、「返せる見込みがない」と判断した場合は、融資を断ります。
倒産のニュースになるのは、そのようなやり取りがあったうえで、どうしようもなくなった状態です。実際、私が公認会計士になる前に勤めていた会社も、融資を断られて最終的に倒産しました。
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