楽して儲けたいと考えた大学生時代
大学生のころ、お金がなくて毎日のように具なしカレーを食べていました。格闘技や麻雀に熱中して2回留年。ドイツ語の単位が取れず、1年生と同じ授業を6年連続で受けていたのはいい(つらい?)思い出です。
ふらふらしてあまりアルバイトもしないのに、1キロ3000円のプロテインは常に買っていたので、いつも貧乏でした。
楽をして儲けたい。一日中寝てるだけでお金が増えないかなぁ~。そんなことをボーっと考えていたのを覚えています。
リターンはリスクに比例する
それから20年、いまもそんな方法は見つけられていません。あるとすれば、元手の大変多い資本家が危険度の低い投資を行うパターンでしょうか。
トヨタ自動車の配当利回りは近年3%程度で推移しています。なかなかつぶれそうにない、同水準の配当を行う企業の株を1億円分購入すれば、年間300万円の配当金が得られます。株価が下がって損をすることもありますが、比較的安定した収入を得られるでしょう。
一方、暗号資産(仮想通貨)のように、大きく儲かる可能性がある投資は、値動きが激しく、リスクも比例して大きくなります。逆にリスクが低いチャレンジはリターンも小さくなります。資本がない人は、可能な範囲でリスクを取り、コツコツと石を積むように努力を重ねることが近道だと思います。
近年、働き方が大きく変わり始めました。トヨタ自動車の社長も「終身雇用を守っていくのは難しい」という発言をしていますし、フリーランスや独立を選ぶ人も増えています。一口に独立といっても、選択肢はたくさんあります。儲かりやすい商売ってあるのでしょうか?
商品を準備するには「原価」がかかる
前回、「利益=儲け」だと指摘しました。つまり、儲かりやすい商売とは、利益を残しやすい商売を意味します。
利益をいくつかの要素に分解してみましょう。
まず、手元に入ってくるお金です。これを「売上」といいます。ラーメン屋であればお客さんから受け取る食事代金、服屋であれば販売代金、ライターであれば原稿料です。
経費がまったくかからない商売はありませんので、ある程度以上の売上がなければ利益は出ません。利益がマイナスになる状態が「赤字」です。
ラーメンを作るのには肉や鶏ガラ、煮干、野菜など、たくさんの材料が必要です。服はメーカーから仕入れることが一般的でしょう。
このように、商品を準備するのに直接かかった費用を「売上原価」といいます。わかりやすくするため、以下は単に「原価」としましょう。