(※写真はイメージです/PIXTA)

日本の長寿の方(百寿者)はどのような生き方をされているか調べてみると、4つの共通点があるといいます。医学が進んで平均寿命は延びましたが、健康長寿のヒントは案外、昔の生活にあるのかもしれません。セカンドキャリアコンサルタントの高橋伸典氏が著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

長寿者の食事は特定のものに偏っていない

■健康長寿に貢献する食べ物

 

長寿者を対象にした調査によると、長寿者の食事は特定のものに偏ってなく健康に良いものを万遍なく取られているようです。毎日の食事は自分の好きなものに偏ってしまいがちなので、私は多くの医師が推薦されている以下の健康に良い食品を意識的に摂るようにしています。

 

【じゃこなど小魚】骨折・転倒を予防するには強い足腰を作ることが必要ですが、そのためのカルシウムを摂ることができます。

 

【海藻・キノコ類】食物繊維が多く便秘を防ぎ大腸がんの予防になります。余分なコレステロールを出す作用もあります。

 

【サバ、サワラ、サンマなどの青魚】含有するEPAとDHAが血流をサラサラにします。積極的に摂ることで、生活習慣病の予防になります。

 

【豆類】ポリフェノールが含まれるので抗酸化作用があり、老化を防ぎます。

 

【野菜】1日に350g 、多種類食べることで、食物繊維が腸内環境を整えます。

 

【ヨーグルト】腸内細菌を整えてくれ便秘を改善します。

 

【赤ワイン】ポリフェノールを含んでいるので、抗酸化作用があり老化を遅らせます。

 

【カカオ70%以上のチョコレート】カカオポリフェノールを含んでおり、血圧を下げ、強い抗酸化作用で老化を抑えます。

 

【エクストラバージンオリーブオイル】心臓発作や脳卒中の発症率を下げます。

 

【ナッツ】含有する植物性オメガ3系多価不飽和脂肪酸は体にとてもよく、ビタミンCやEなどの抗酸化物質、ミネラルなども含有し、小さな健康食品店と言われています。心臓疾患、ガンになるリスクを減らし、コレステロールや血圧を下げます。

 

【コーヒー】2型糖尿病、心臓疾患、肝硬変、認知症にも良いというデーターが蓄積されています。ただし飲み過ぎには注意が必要です。1日2〜4杯が適量と言われています。

 

これらは様々な医学的文献で報告されていますが、各食品にはそれぞれの強み、役割があるので、少量でいいのでできるだけ多くとることが推奨されています。病気になってから慌てるのでなく、普段の食事から健康を意識することが大切と思います。

 

髙橋 伸典
セカンドキャリアコンサルタント

 

 

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※本連載は、髙橋伸典氏の著書『退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

退職後の不安を取り除く 定年1年目の教科書

髙橋 伸典

日本能率協会マネジメントセンター

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