ロシアのウクライナ侵攻は遠い国の出来事ではない
2027年、日本がウクライナのようになる――。これは決して、脅しではありません。私が本気で心配している「迫りつつある危機」です。総理や国会議員、周囲の人々にも必死にそれを伝えています。
えっ、日本が侵略されるの? 日本で戦争が始まるの?
「絶対にそうなる」とは言いません。でも、その可能性は高いと言えます。そうならないように、私は働いています。私たちの祖国、日本を守るために。
第一次イラク派遣(2004年)の隊長を務めた私が、国会議員になり早15年が経ちました。この間に「日本の平和」はどんどん危うくなっています。そして2022年2月24日、ついにウクライナの惨禍を見る日が来てしまいました。もはや待ったなしです。
9,000キロも離れたウクライナのニュースは、私たち日本人には他人事に映るでしょう。焦土と化した町、崩れた建物からヨロヨロと出てくる市民。武器を手に戦う一般女性。ひっくり返った戦車。さらには、強奪した金品を自国へ送るロシア兵の姿…。目をおおいたくなる惨状ですが、決して映画やドラマではありません。これが世界の現実です。明日の日本の姿です。
そうならないためにどうするのか? まずは現状を知ることでしょう。日本人は争いを好みません。寛容さも備えています。素晴らしい資質です。でも、相手が一方的に殴り掛かってきたら? 黙って殴られますか? 殺されますか? それが戦争なのです。
「私は平和主義者なので、相手は殴り掛かってこない」という理屈は通じません。それは単なる願望です。隙を見せたり、弱いと思われたりしたら、襲ってくる人がいる。奪いに来る人がいる。そうなれば、嫌でも戦わざるを得なくなります。理不尽ですよね。
ウクライナの惨状を見て「こんな横暴が許されるのか?」と憤った人もいるでしょう。でも、現実の世界はこうなのです。信じたくないでしょうが、私たちは今、その最前線にいます。というより、すでに戦いのリングに立たされた状態と言えます。目を背けることも、逃げることもできないのです。