(※写真はイメージです/PIXTA)

世界的に深刻なインフレーションが進んでいる現在。景気の後退局面で「投資」をするにあたって、頭に留めておきたい基本的な考え方をみていきましょう。

景気後退局面では「何に投資をすればよいのか」?

本記事では「景気後退局面での投資の考え方」について解説します。

 

世界的なインフレーションが進むなか、中央政府は軒並みインフレーション抑制のため政策金利を利上げする考えを発表しています。

 

金利が上昇した場合、株式やETFなどは下落すると見込まれています。

 

一方でアメリカのグロース株を中心とした主要企業の決算は好調で一時的に株価は上昇しています。金利上昇による株価下落観測と主要企業の好調な決算による株価上昇観測にギャップが生まれており、アメリカの投資家や金融機関の意見も真二つに分かれている状況です。

 

このような混とんとした株式市場で「何に投資をして資産形成をすればいいかわからない」という方は多くいらっしゃるでしょう。今回は混とんとした投資環境で「何に投資をすればよいのか」を解説していきます。

「グロース株投資」と「バリュー株投資」はどう違う?

株式投資は大きく「グロース株投資」と「バリュー株投資」の二つに分けられます。

 

グロース株とは、GAFAMが含まれるハイテク株を中心とした株式のことをいいます。いままでは好景気だったため、グロース株がアメリカの株式市場を牽引してきました。しかし金利上昇により、グロース株の成長が鈍化すると考えられるようになったことで、バリュー株に注目が集まっています。

 

バンクオブアメリカはあらたに「FAANG2.0」というIndexを提唱しています。

 

「燃料、航空・宇宙、農業、再生可能エネルギー、貴金属」の業種の頭文字をとった造語です。どれも真新しい技術や事業ではなく、すでに成熟した市場である業種であるため、すべてがバリュー株ということになります。グロース株の株価が急騰している間、バリュー株は安値で放置されてきたことから、これからを見据えてバリュー株への投資が注目を集めているのです。

 

現在「FAANG2.0」で構成されたETFはないため、「FAANG2.0」に投資をしたいのであれば、それぞれの業種の企業で構成されたそれぞれのETFに投資する他はありません。

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