短期間で総復習ができるタイプがおすすめ
もう一点、理科と社会については、入試直前の1週間ほどで全範囲の復習、仕上げをしました。入試直前に購入する参考書があるとすれば、このような短期間で総復習ができるタイプがおすすめで、同じような参考書はたくさん販売されています。
使用した参考書例:
●『高校入試 中学3年分まるごと総復習 理科』(文英堂)
●『高校入試 中学3年分まるごと総復習 社会』(文英堂)
※ともに10日でできるタイプ
ここでお伝えしたかったのは、目的とレベルに合わせた参考書をしっかり選びましょうということ。補強したい部分の作戦に合わせて参考書をうまく組み合わせることが、得点力を高めるコツです。
もし購入後、使い始めてからレベルが合っていないと気がついた参考書は、買ってしまったのでもったいないような気はしますが、すぐに使うのをやめましょう。我が家も購入して失敗だったと感じた参考書がありました。息子には、「時間がもったいないのでやらなくていい」と声をかけました。入試日までにできることは限られます。本当に必要な勉強をする時間しかないと心得ましょう。
紹介した参考書は我が家で活用した中の一例ですが、息子の受験プロジェクトに紐づいているものですから、高校受験に広くおすすめしているわけではありません。受験生それぞれの受験プロジェクトが違うため、必要な参考書が違うのは当然です。
たくさんある参考書から必要なものを選び取る作業は時間がかかります。目的に合わせ、本人に合った参考書を選ぶために、保護者のみなさんは、参考書選びをヘルプしてあげるといいでしょう。
例えば、有名な塾の先生がおすすめしていても我が子の受験に必要なのか、有効かどうかはわからない、ということです。書店で中身を確認して、本人が選ぶのが一番です。受験生それぞれに必要な参考書は違うことを心得て、参考書選びをサポートしてあげましょう。
参考書は1冊1000円程度、シリーズでそろえても1カ月の塾代以下で済みます。受験生それぞれの受験プロジェクトに合わせ、しっかり活用してください。
参考書選びは、目的とレベルが大切。
塚松美穂
ライター・教育アドバイザー
学習支援コーディネーター