「参考書選び」は親にしかできない
■参考書はポイント学習に活躍する
参考書は、上手に使うことで各教科の補強や強化に、ピンポイントに対応できる優れたアイテムです。模試やテストの結果からどこを補強したいか、何を強化したいか、まずは得点アップの作戦を考えます。その対策ポイントに必要な参考書を選んで、勉強を進めていきましょう。
参考書を使うことで学習のポイントが明白になり、今、自分は何のための勉強をしているのかがわかります。自分が伸ばしたいと考えている学力を明らかにして対策を立て、必要なタスクを作って勉強していきましょう。
参考書選びのポイントは、目指すレベルや目的に合わせて選ぶ。
例えば、評判のいい参考書であっても、本人のレベルに合っていなければ意味がありません。目指すレベルや教科ごとの目的に合わせて、チョイスしていきましょう。
塾なし受験勉強で、息子用にアレンジした参考書の存在は大きかったと思います。得意・不得意のある各教科で、弱点をどのように補強していくのか、私が受験サポートの中で、時間をかけたと感じるひとつが、書店での参考書選びでした。
書籍はネットで簡単に購入したいところですが、参考書は手にとって内容を見比べたほうが、より本人のニーズに合ったものを探せます(あくまでも息子のニーズです)。もちろん、ネットのレビューや評判は参考にしましたが、最後は、書店で中身を見比べて確かめてから購入しました。
弱点が違うともちろん、必要な参考書は違います。「参考書選び」という細やかなサポートは、保護者にしかできないことかもしれません。では、息子が活用した参考書を例に挙げておきましょう。まずは、活用したシリーズです。
※具体的な参考書名を記載していますが、これらはあくまでも個人的に必要な参考書として活用したため、幅広く受験生におすすめしているものではありません。
●『シグマベスト 最高水準問題集』(文英堂)
各単元とも入試レベルの標準問題から最難関レベルの難問まで、段階的に解いて実力を伸ばす2段階構成になっています。精選された良問が豊富で、段階的に解いていくことで実力がつき、応用力も身につきます。シグマベストシリーズは、5教科全てで活用しました。受験を終えて聞いてみたとき、使用した本人の評価がとても高かったシリーズです。
シグマベストには、『最高水準特進問題集』『最高水準問題集 高校入試』もありますが、こちらは国立・難関私立高校入試突破を目標とした問題集で、私立難関校で出題される学習指導要領の範囲外の難問も掲載されています。息子は志望校に合わせ、前述の『最高水準問題集』を選択しました。同シリーズには、頻出・基礎問題を集めた『高校入試対策問題集』もあります。
●『高校入試特訓シリーズ』(東京学参)
特訓シリーズは、国数英3教科を活用しました。英語長文、国語古文、国語融合、数学の図形関数などがあります。
中でも、『国語 融合問題完全攻略30選』、『数学 図形と関数・グラフの融合問題完全攻略272選』、特にこの2冊は、息子の受験対策にはとても実用的でした。東京学参には、標準レベルの『公立高校入試シリーズ』もあります。