変動リスクを抑えることの効果
平均的なリターンをとりやすくする
長期投資や分散投資によって変動リスク=ばらつきを抑えることができても、期待リターン自体は変わりません。サイコロの数をどんなに増やして、どんなに回数を振っても期待リターンは3.5のままです。
ただし変動リスクを抑えると結果がまとまりやすくなります。
現代ポートフォリオ理論では、変動リスクは標準偏差で測ります。標準偏差自体はデータのばらつき具合を示す数値です。データのばらつきが大きければ、標準偏差も大きくなり、逆にばらつきが小さければ標準偏差は0に近づきます。
ここでも、サイコロの例で解説します。図表1の左側は1個のサイコロを振ったときの出目の平均、右側は3個のサイコロを振ったときの出目の平均です。
期待値はどちらも3.5で変わりませんが、出目のばらつきは明らかに減っていることが分かります。サイコロの目の組み合わせを考えると、平均では1や6より3や4になることのほうが多くなるからです。
標準偏差で見るとサイコロ1個のときは1.7ですが、3個になると1.0まで減っています。グラフにするとより分かりやすくなります。サイコロ3個の場合は、真ん中が大きくふくらんでいます。つまり、平均的なリターンが期待できる可能性が高くなります。
投資の場合で考えると変動リスクを抑えることで、大勝ちや大負けをしないで平均的なリターンが取れる確率が高くなるということです。
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