現役世代は積立投資をやるべき
給料など定期収入のある現役世代で、長期間の運用で着実に資産を増やしていきたいと考えている人なら積立投資はぜひ行うべきです。ただし、その理由は取得単価の高値つかみを避けることではありません。
最も重要な理由は、積立という「便利ツール」を利用することで毎月の家計に占めるリスクの割合を一定に保つことができるからです。
人によって、リスク許容度つまり取れるリスクの割合は決まっています。さらにその人のリスク許容度と投資対象の期待リターン・リスクが分かれば、投資に回すべき最適な資金の割合も定まります。
例えばAさんが取れるリスクが「保有している現金に対して60%」であれば、毎月の収支がプラスで徐々に現金が増えていく場合は、それに合わせて投資する金額も徐々に増やしていく必要があります。
そうでないと現金比率が徐々に増えていき、最適な投資割合から乖離してしまうからです。
積立投資をしていれば収支のプラスの金額のうち、自動的に一定額が投資されて、Aさんにとっての最適なリスク水準を維持することが可能になります。
積立投資が合っている人、合っていない人
手元にまとまった現金があっても、リスクを避けるためには少しずつ積立で投資をしたほうがよいと考える人が大半かもしれません。実際、プロでもそうしたアドバイスをしているケースもあります。
しかしまとまった現金があってそれを投資に回そうと考えているとき、常に積立が良い選択とは限りません。
特に、定年退職後で給与などの定期収入がない人(年金は除く)にとっては、積立投資は「不正解」といえます。
杉原 杏璃 氏登壇!
「THE GOLD ONLINE フェス 2025 @東京国際フォーラム」
(入場無料)今すぐ申し込む>>