リーマンショック級の暴落がきたら…運用で大損を避ける方法

資産運用において、長期投資は値動きのばらつきを抑えられますが、リーマンショック級の暴落が起きたときにも、なんの対策もなしに保有し続けていると、それは「リスクをとりすぎている」といえます。では、どう対策したらよいのか? 株式会社sustenキャピタル・マネジメントCEOの岡野大氏と、同社CIOの山口雅史氏が「100万円を1年間投資した場合」を例に、わかりやすく解説します。

運用中の大暴落への対策

「長期投資であれば最終的にプラスになる」は誤り

長期投資はサイコロを何回も振るのと同じで時間方向の分散を図るものであり、それによって最終着地点のばらつきを相対的に下げることができます。

 

しかし、だからといって「ずっともち続けていれば必ずプラスになる」ということではありません。それは大きな誤解であり間違いです。長期投資のほうが短期投資より結果のばらつきを抑えられることは厳然たる事実ですが、それでも運用中にリーマン・ショックのような事態が発生すれば、資産を大きく減らしてしまう局面も存在します。

 

リーマン・ショックとは2008年9月に米国の大手投資銀行であるリーマン・ブラザーズが破たんしたことをきっかけに、世界経済が大混乱に陥り世界的に株価が大暴落したことを指します。

 

誰でも「それはイヤだ」と思うはずですが、未来に何が起きるかは誰にも分からないためリーマン・ショック級の下げが来るかどうか、もし来るとしてそれがいつなのかを予測することはできません。

 

ただいつ大きな下げが来ても慌てないように、備えておくことは可能です。

 

最も重要なことは、長期投資だからといってリスクを取り過ぎないことです。「上げ下げがあっても長期投資ならいつかは取り戻せるはず」と考えて、リスクを取り過ぎるのはいちばんやってはいけないことです。

 

取り戻せる可能性もありますが、取り戻せないことももちろんあるからです。長期投資であっても、常に自分の許容度に合ったリスクを取ることを忘れてはいけません。たとえ世界経済に強いビューがあって「これから30年ずっと右肩上がりだ」と考えている場合でも、暴落に備える視点は必要です。

 

特に50~60代以降の高年齢層の場合は、大きな下げがあった場合に取り戻すための時間を長く取れない可能性があります。平均寿命は延びているので新たに30年間運用すればいいと考えるかもしれませんが、年齢とともにリスク許容度は下がります。

 

年齢が高くなればなるほど、より自分が取れるリスクをシビアに考えることが重要です。

 

厳密な数字ではなく、感覚的なものでリスクを取り過ぎかどうか大まかに確認することもできます。例えば「今保有している資産の30%を失っても耐えられるのか」と自問自答して、耐えられそうにないとなったら現状はリスクを取り過ぎている可能性があります。

 

今のポートフォリオのリスクを見直して、現状よりリスクを下げることを検討するとよいと考えます。

 

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    株式会社sustenキャピタル・マネジメント 代表取締役 最高経営責任者 CEO

    2012年ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント入社。戦略株式運用部(ヘッジファンドチーム)にて数百億円規模の株式、デリバティブ、為替等の投資判断を行った。ポートフォリオ・マネージャーとして海外の機関投資家のために運用を行ってきた一方で、日本の個人投資家のために品質の高いサービスを提供したいと思い続け、2019年7月株式会社sustenキャピタル・マネジメントを創業、代表取締役CEOに就任。東京大学大学院工学系研究科修了(修士)。

    著者紹介

    株式会社sustenキャピタル・マネジメント 代表取締役 最高投資責任者 CIO

    2007年ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント入社。運用投資戦略部にてポートフォリオ・マネージャーを務め、日本国内法人の資産運用に従事。2012年にGoldman Sachs(在NY)へ移籍後は、欧米事業法人、大学基金、SWF等15兆円の資産配分、タクティカル・アセット・アロケーションの計量運用責任者を歴任。2019年7月株式会社sustenキャピタル・マネジメントを創業、代表取締役CIOに就任。京都大学大学院情報学研究科修了(修士)。日本証券アナリスト協会検定会員。

    著者紹介

    連載最新の金融工学でかなえる 理想の資産運用

    ※本連載は、岡野大氏、山口雅史氏の著書『最新の金融工学でかなえる 理想の資産運用』(幻冬舎MC)より一部を抜粋・再編集したものです。

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