「励ましのひと言」をくれる人はいるか?
心理学者のシャド・ヘルムステッターによると、人間は生まれてから20歳までの間に、平均して14万8000回否定的な語を聞かされるといわれています。
一方で、褒められるのは数百回、多い人で数千回だそうです。そうすると、好ましくない習慣が身についてしまいます。なにかにつけて「自分はできない」と思い込んでしまうのです。
そうしたときに欠かせないのはモチベーションを上げるための励ましのひと言です。これまでの人生で「勉強ができない」といえば先生が励ましてくれて、「仕事が終わらない」といえば上司がひと言をかけてくれたという経験がある人は多いでしょう。富女子になるためにも、モチベーションアップは欠かせません。
モチベーション維持に役立つ「カマス理論」
ここからは、実際に1000万円を貯めた富女子たちのモチベーションを上げるのに効果的だった話を紹介しましょう。
まずは「カマス理論」の話です。カマスという魚は非常に攻撃性が強く、近くにエサとなる小魚を入れておくと、すぐに襲って食べてしまいます。そこであるとき、カマスの攻撃を防ぐために、水槽を透明のアクリル板で二つに仕切り、エサの小魚と分けました。すると、カマスは何度エサを取りに行っても、アクリル板にぶつかって跳ね返されてしまうので、やがて攻撃をあきらめるようになりました。
そうなってしまうと、今度は、アクリル板をはずしても小魚を襲わなくなります。襲いに行っても、「食べられっこない」とあきらめてしまうからです。
は、彼らに小魚を食べさせるにはどうしたらいいか。口を開いて無理に入れるわけにはいきません。実は、この水槽に新しいカマスを加えるのです。すると、新入りのカマスはすぐに小魚を襲い始めます。それを見た元からいるカマスたちは、「なんだ、食べられるんだ」とばかりに再び小魚を食べるようになるのです。
次回に続きます。