前回は、賃料収入を見込める「人が借りたくなるアパート」の条件を紹介しました。今回は、不動産投資がFXや株式投資より有利といえる理由について見ていきます。

実際、どんな投資がもうかりやすいのか?

お金さえあれば、家は買えます。では、賃貸住宅を買わなくても、別の投資でもうけられれば好きな家が買えるじゃないかと思われる人もいるでしょう。

 

もちろんその通りですが、では、どんな投資がもうかりやすいと思いますか?

 

代表的な投資といえば、株式投資でしょう。そのほか、FX(外国為替証拠金取引)、商品の先物取引などがあります。

 

株式投資は、上場企業の株を買い、株価が上がれば、それを売ることで売却益(キャピタルゲイン)が得られます。このキャピタルゲインのほか、株を一定期間保有した企業が利益を出したときに得られる「配当」、株主にモノやサービスを提供する「株主優待」などが株式投資から得られるものです。

 

FXは、証拠金を担保として証券会社に預けて外貨を売買するものです。預けた証拠金の数倍の取引ができるので、うまくいけば大もうけできますが、逆に失敗すれば大損する可能性があります。

 

先物取引とは、価格が変動する可能性のある食物や原材料などの商品を、事前に決めた価格で売買することを約束するものです。

 

そして、本連載でオススメしている不動産賃貸も、立派な投資です。

 

以上述べた4つに投資している投資家の数は下図のとおりで、ほぼピラミッドのような形になっているといわれます。

 

ピラミッドのいちばん下=投資している人が最も多いのが、FXです。FXをやっている人を、たとえば100万人くらいと仮定しましょう。その上が株式投資で、これはおそらくFXの半分で50万人くらいです。そのもう一つ上が先物取引で、数万人程度の規模でしょう。

 

ピラミッドのいちばん上が不動産投資です。あくまで割合のイメージですが、数千人程度でしょう。

 

全体的にみて投資をしている人は大勢いる、ということです。個人でも数十年もやっている人は決して珍しくありません。

 

【図表 投資をしている人の数(イメージ)】

 

競争相手が多いFXや株式投資は「勝ちにくい」

この中で難しいのは、FXや株式投資です。なぜ難しいのかというと、投資方法自体が難しいのではなく、競争相手が多すぎることに問題があるからです。投資は、誰かがもうかって、誰かが損をするシステムになっています。競争相手が多ければ、それだけ勝てる人が少なくなります。

 

私の周囲でも、FXや株式投資で勝っている人はほとんどいません。本当に勝とうと思ったら、プロになるつもりで、本業を辞めて専念するくらいでないと難しいかもしれません。

 

FXは、投資対象が為替というわかりやすいものであるのと、実際に持っている以上の金額で取引ができることが、人気がある理由です。しかし、大もうけできるからとハマってしまい、気がついたら大損してしまった、ということも多い投資です。投資の初心者にはオススメできません。

 

株式投資に関しては2014年に始まった「NISA(ニーサ)」が注目されて初心者を呼び込み、投資家の数が増えています。


NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、年間100万円までの投資なら、キャピタルゲインにかかる税金が、いくらもうかろうと非課税になるというものです(5年間に最大500万円まで)。2016年から上限が120万円になるので、初心者を中心に申し込みがさらに増えることが予想されます。

本連載は、2015年3月24日刊行の書籍『富女子宣言 20代女子が5年で1000万円貯める方法』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

富女子宣言

富女子宣言

永田 雄三

幻冬舎メディアコンサルティング

かつて女性は結婚をして専業主婦になれば、「貧困」と呼べる状況に陥ることはまずありませんでした。 しかし、時代は変わりました。男性に頼らずに自分でお金を貯め、運用し、資産を築くための知識・ノウハウが、いま女性に求…

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