(※画像はイメージです/PIXTA)

難度の高い長文を「スピーディー」に読みこなし、適切な言葉を用いて素早く文章にまとめるには、基礎となる語い力が欠かせません。小4のころから基礎を身に付ける学習習慣をつけていきましょう。プロ家庭教師集団「名門指導会」代表の西村則康氏が著書『難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)で解説します。

❷塾の授業を受ける

国語は、算数のように塾で習った問題に「○△×式」で印をつけ、帰宅後に復習するのが難しい科目です。1番大切なのは、塾の授業をしっかり聞いて、その場で理解すること。

 

当たり前といえば当たり前なのですが、子どもたちはつい「正解できたかどうか」だけに意識を向けてしまいます。選択肢(ウ)が正解である理由や、(イ)が不正解である理由を講師が話しているときに、「当った・はずれた」と気をとられている子どもが親御さんの想像以上にたくさんいます。

 

国語の授業の聞き方のコツは、「先生はなぜこの話をしているのか」を考えながら聞くことです。たとえば、物語文の読解授業で、本文中に「哀しみ」・「無力感」のペアで表される感情と「悲しみ」・「悲痛」のペアで表される感情の違いなど、悲しみの質や深さの差の判断で選択肢が変わるというような説明を聞いたときに、情景を思い浮かべたり、自分がその立場だったらと考えて深く納得しながら話を聞けるかどうかです。

 

これは、共感力の勝負でもあるのです。この力を磨くのは高度なことですが、親御さんが「授業で先生はどんな話をしていた?」と投げかけてあげることで、授業を聞く力もついてきます。これは、ご家庭での「スロー学習」の大事なポイントです。

❸翌日、塾の宿題(塾で残った長文問題1問)を解く

塾の翌日、宿題を「スピーディー」に解きます。

 

「なぜ間違ったのか」の「証拠探し」を忘れず、解説文を読みながらの答え合わせも「スピーディー」に行うのがコツです。

❹週末(土曜日)、記述問題をじっくり解く

難関校ほど、年々、記述問題の割合が増加しています。それにともない、多くの進学塾では、小4から記述問題対策がカリキュラムに組み込まれています。記述問題対策のための別テキストを用意している塾もあります。

 

通っている塾によって、また、志望校の出題傾向によっては、小4から記述問題にじっくり取り組む時間を週末にとってください。

 

記述問題は「抜き出し記述」「条件記述」「自由記述」の順に難しくなります。とくに自由記述は、書く内容を考え、言葉を選び、それらの順序を考えることになります。このときに、気持ちを落ち着かせ、頭の中で言葉をつないでいく必要があります。とくに、「スロー」な学習が大切な部分です。

 

 

西村 則康

プロ家庭教師集団「名門指導会」代表

 

 

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※本連載は、西村則康氏の著書『 難関校合格のすごい勉強習慣』(日本能率協会マネジメントセンター)から一部を抜粋し、再編集したものです。

西村式中学受験小4~小6で差をつける 難関校合格のすごい勉強習慣 受かる子・受からない子の違いは「スピーディー&スロー」学習法

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西村 則康

日本能率協会マネジメントセンター

難関校が求める「難問に向き合ったときでも試行錯誤できる子」「自分の頭で考えられる子」を育てる。スピーディー学習、基本的な処理能力を身につけるトレーニング、スロー学習、「いつもどおり」の安定した行動をとらせるため…

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