moomoo証券(ムームー証券)の口座開設の流れ…必要書類やかかる日数を初心者にもわかりやすく解説

moomoo（ムームー）証券は中国の大手IT会社であるテンセントの出身者が香港で立ち上げたオンライン証券会社で、日本には大正9年創業のひびき証券を買収する形で2022年に参入しました。

 

moomoo証券の親会社であるFutu（富途） Holdings Limited は米ナスダックに上場している世界的に有名な証券会社で、アプリの利用者数は世界で2,300万人を超え、多くのユーザーから支持を集めています。

 

日本では俳優の松重豊さんが公式ブランドアンバサダーを務め、moomooアプリは2024年5月に早くも国内100万ダウンロード数を達成するなど、ユーザーが急増中です。

 

そこで本記事では、

 

「moomoo証券ってどうなの？」

「moomoo証券の口座を開設するには？」

「moomoo証券でバフェットが保有している銘柄がわかるって聞いたけど、どこから確認するの？」

 

という人のために、moomoo証券の口座開設から入金までのやり方を、実際のスマホ画面を使って初心者にもわかりやすく解説します。一緒にチャレンジしてみてください。

 

 

はじめに：「moomoo証券」の口座開設における必要書類

 

moomoo証券の口座開設方法を説明する前に、準備しておくべき書類を紹介します。本人確認書類は、「顔写真あり」「顔写真なし」で提出する書類が1点か2点で異なります。引っ越したばかりで住所変更をしていない人は、早めに手続きを済ませましょう。

 

すでに他社で証券口座を開設したことがある人は読み飛ばして、「2. moomoo証券の口座を開設する手順【アプリ】」に進んで大丈夫です。

 

 

早く口座開設をしたい場合は、1枚でOKの「運転免許証」もしくは「個人番号カード（マイナンバーカード）」を選びましょう。スマホからアップロードする方法なら、最短1～3営業日で口座開設が完了します（混雑状況によって4営業日以上かかる場合もあり）。

 

なお、顔写真なしの本人確認書類（各種健康保険証・住民票の写し・印鑑証明書）を利用する場合は、アプリまたはWEBから「郵送で申込む」を選択し、転送不要の簡易書留郵便ハガキの受け取りによる本人確認が必要です。郵送の場合は口座開設完了まで1～2週間かかるので、早く取引をしたい人は本人確認書類が1枚で済む方法がおすすめです。

 

ちなみに、外国籍の方は、本人確認書類として「在留カード」または「特別永住者証明書（在留有効期限が2ヵ月以上のもの」が利用できます。

 

また、口座開設をするには本人確認書類に加えて、次のマイナンバーカード確認書類のいずれかの提出も必要です（どこの金融機関でも同じ）。

 

 

先ほどの本人確認書類で個人番号カード（マイナンバーカード）を提出することも可能なので、マイナンバーカードを利用すれば、口座開設をするのに必要な書類は1種類で済みます。

 

マイナンバー確認書類は（紙の）通知カードでもOKですが、健康保険証としてマイナンバーカードを利用できる医療機関が出てくるなど利用シーンが増えてきているので、持っていない人はこの機会に発行を検討しましょう。

 

 

1.「moomoo証券」の口座開設をする手順【アプリ】

 

moomoo証券の口座開設に必要な書類が用意できたら、実際の手順を紹介します。

 

手順は次の7ステップ。各プロセスをタップするとその解説に飛ぶので、途中まで進んでいる人は必要なところからお読みください。

 

 

順番に解説します。

STEP1：「口座開設」をタップ

moomoo証券の口座開設ページを開いて、「口座開設」をタップしてください。

 

 

STEP2：電話番号を入力し、送られてきた認証コードを入力する

電話番号を入力して「次へ」をタップし、認証コードを発行します。

 

 

スマホのメッセージに届いた6桁の認証コードを入力し、「次へ」をタップしてください。

 

 

STEP3：パスワードを設定する

パスワードの設定画面が表示されたら、設定して「次へ」をタップします。

 

なお、パスワードは8～20桁で、大文字・小文字・数字・記号のうち3種類を使う必要があります。

 

STEP4：必要事項を確認する

必要事項を確認し、「確認・同意する」をタップしてください。

 

 

STEP5：個人情報を入力する

続いて、以下の個人情報を入力してきます。

 

• 国籍
• 名前（漢字とカタカナ）
• 性別
• 生年月日（西暦）
• 住所

 

すべて入力が完了したら「次へ」をタップしてください。

 

 

STEP6：基本情報を入力する

続いて、基本情報を入力していきます。

 

まずは、「職業・勤務先情報」です。入力したら、「次へ」をタップします。

 

 

続いては、「内部者登録」です。これは、インサイダー取引を防止するための項目です。正直に回答しましょう。入力したら、「次へ」をタップします。

 

 

続いて、以下の「資産情報」について回答します。

 

• 年収
• 金融資産
• 投資に利用可能な自己資金額
• 資金の性格

 

該当する選択肢にチェックを入れて、「次へ」をタップします。

 

 

続いて、口座開設をする「動機・目的」について回答し、「次へ」をタップします。

 

 

そして、「投資経験」について金融商品ごとに回答し、「次へ」をタップします。

 

 

STEP7：口座を選択する

次に、「納税の申告方法」を選択します。

 

現在作成しているのは「証券総合口座」で、売却益が出たときに課税される約20%の税金の納め方について、次の3つの申告方法から事前に選ぶ必要があります。

 

1. 特定口座（源泉徴収あり）：証券会社に確定申告を任せる
2. 特定口座（源泉徴収なし）：自分で確定申告をする
3. 一般口座：自分で損益計算・申告する

 

自分で確定申告をしたい場合を除き、一番上の「moomoo証券におまかせ　特定口座（源泉徴収あり）」を選ぶことをおすすめします。選択したら、「次へ」をタップしてください。

 

 

「住所確認」の画面が出てきたら、本年1月1日時点での住民票に記載の都道府県を選択し、「次へ」をタップします。

 

 

すると、NISAの口座を開設するか否かを選択する画面が出てきます。

 

moomoo証券では、2024年1月18日から成長投資枠に限り、NISA口座でも取引できるようになりました。NISA口座は1人1口座しか開設できず、あとから作ることもできるので、ここではいったん「今は開設しない」を選択し、「次へ」をタップしておきましょう。

 

 

続いて、メールアドレスを入力して「送信」をタップしてください。moomoo証券からの重要なお知らせを受け取るためのものです。

 

 

STEP8：約款等を確認する

「moomoo証券の約款・規定集」「特定口座約款（管理口座含む）」「契約締結前交付書面集」「取引説明資料集」「最良執行方針」の各種重要事項が表示されるので、目を通してチェックボックスに同意・承諾のチェックを入れ、「同意する」をタップします。

 

 

STEP9：本人確認をする

続いて、本人確認を行います。やり方は次の2種類がありますが、ここでは1～3営業日で取引を開始できるオンラインで申し込む方法で進めます。

 

1. オンラインで申込む：最短当日で取引開始
2. 郵送で申し込む：最短1週間程度で口座開設

 

「オンラインで申込む」を選択し、「次へ」をタップしてください。

 

 

すると、「本人確認書類の選択」の画面が表示されます。ここで、「はじめに：moomoo証券の口座開設における必要書類」でお伝えした本人確認書類（マイナンバーカードや運転免許証）の出番です。

 

ここでは「マイナンバーカード」を選択し、「次へ」をタップします。

 

 

本人確認書類の撮影にあたっての注意事項が表示されるので、目を通しましょう。

 

 

そして、次の3つの角度から撮影します。再撮影も可能なので、焦らなくて大丈夫です。

 

• 表面（おもてめん）※顔写真のほう
• 斜め　※45度の角度
• 裏面　※個人暗号が書いてあるほう

 

すべての撮影が完了したら、「次へ」をタップします。

 

 

最後に、「本人撮影」としてその場で顔を撮影します。枠に顔を合わせて「開始」をタップすると枠が大きくなってくるので、枠に顔が収まるようにカメラを顔に近づけます。最後に静止する時間が数秒間あるので、我慢しましょう。

 

 

次のように「口座開設のお申込みが完了しました」と表示されたら、すべての続きが完了です。

 

 

STEP10：審査完了を待つ

moomoo証券で審査が始まるので、完了まで待ちます。混雑状況にもよりますが、通常は1～3営業日でメールで「口座開設完了のお知らせ」が届きます。

 

 

筆者の場合、木曜日の17時53分に申し込みをして、金曜日の18時17分に以下のメールが届きました。ちょうど1日かかったことになります。

 

 

口座開設が完了するまではmoomooアプリの色々な箇所をタップし、どんな情報が見ることができるのかを自分の目で確認して使い勝手に慣れておくことをおすすめします。

 

 

2. moomoo証券への入金方法（リアルタイム入金）

 

moomoo証券の口座開設が完了したら、入金をしてすぐに取引ができる準備をしておきましょう。入金手続きはアプリから簡単にできます。

 

入金方法には「リアルタイム入金」と「銀行振込」の2つの方法があります。内容を整理したのが次の表です。

 

■「リアルタイム入金」と「銀行振込」の比較

 

「対応銀行」にあなたがメインで使っている銀行があれば、リアルタイム入金のほうがおすすめです。振込手数料は無料で、土日も含め最短5分で入金できます。

 

ここでは、筆者がリアルタイム入金で実際に入金したときの画像を使って手順を説明します。

 

順番に解説します。

STEP1：moomooアプリにログイン

moomooアプリを起動してログインしましょう。

 

STEP2：「今すぐ入金」もしくは「口座」をタップ

入金手続きの画面を表示する方法はいくつかありますが、初めて入金するときは画面の上に「今すぐ入金」が表示されるので、今回はここをタップします。

 

 

なお、下のメニューの「口座」＞「入出金」＞「入金」からも進めます。2回目以降は「口座」から入金しましょう。

 

STEP3：入金方法を選択する（リアルタイム入金）

入金方法を選択する画面が表示されるので、ここでは「リアルタイム入金」をタップします。

 

 

STEP4：送金銀行を選択する

表示されている12行のなかから、どこの銀行から入金するかを選んでタップします（筆者は楽天銀行）。

 

 

なお、インターネットバンキングの利用設定が完了していることが前提なので、未設定の場合は銀行側で手続きをしておきましょう。

 

STEP5：入金額を入力して「入金手続きへ」をタップ

入金額を入力し、「入金手続きへ」をタップします。最低入金額は5,000円以上となっています。

 

 

なお、取引パスワードの設定画面が出てきたら「今すぐ設定します」をタップして、6桁の取引パスワードを設定してください。

 

STEP6：金融機関にログインし、入金手続きをする

ここからは、銀行の画面に移動します。ログインして、その銀行の所定の入金手続きをしましょう。

 

振込後は必ず「元のサイトへ戻る」「加盟店に戻る」「ショップに戻る」などのボタンをタップしてください。つまり、moomooアプリに戻るということです。ボタンを押さないと、入金の反映が遅れる可能性があります。

 

STEP7：入金完了の画面を確認する

次のような「処理中」の画面が表示されたら、入金処理が進んでいる証拠です。入金は最短5分で反映されます。

 

 

入金が完了すると、初回の場合は次のような画面が表示されます。

 

 

これで、moomoo証券で株式取引を始める準備は完了です。

 

 

3. moomoo証券で「ウォーレン・バフェット氏」の保有銘柄を見る方法

 

moomoo証券のアプリには機関投資家の動向をチェックできる機能があり、保有中の銘柄や新規に保有した銘柄を知ることができます。

 

“投資の神様”といわれるウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハサウェイも対象になっており、同社が2020年8月30日に日本の5大商社株に投資していることが公表され、株価がこぞって上昇したことは記憶に新しいところです。

 

moomoo証券のアプリを利用するとバフェット氏の会社が投資した銘柄がわかるので、もし初動で買付することができれば、値上がり益を得ることも不可能ではありません。「第二の商社株」を狙うべく、moomooアプリで機関投資家の動向をチェックする方法を紹介します。

 

まず、moomooアプリにログインしたら、下のメニューから「マーケット」をタップして「日本株」を選びます。

 

そして、「バフェットーバークシャー・ハサウェイ」と書いている箇所をタップします。

 

 

「日本株」をタップして下にスクロールすると、バフェット氏の会社が保有している銘柄を見ることができます。

 

 

 

そして、「保有株変動」の「増加」「減少」「新規」「決済」を切り替えることで、バフェット氏が行った売買をチェックできます。掲載の基準は不明ですが、「新規」に表示された銘柄があれば、投資するチャンスかもしれません。

 

 

このように、moomoo証券のアプリは投資に役立つ情報が充実しており、世界で2,300万人がインストールしています。銘柄選びのヒントにご活用ください。

 

 

4. moomoo証券のおすすめ口座開設キャンペーン

 

moomoo証券では、顧客獲得のためにお得なキャンペーン・プログラムを実施しています。本章では、SNSでも話題のおすすめキャンペーンを紹介します。

 

4.1. 日本株取引スタート記念プログラム

 

■プログラムの概要

 

「日本株取引スタート記念プログラム」は、2024年5月31日からmoomoo証券で日本株の取引もできるようになったことを記念して実施しているキャンペーンです（参照：公式サイト『日本株の単元未満株取引サービスを開始』）。

 

内容は、1万円以上もしくは30万円以上を入金して30日以上口座内残高を維持すると、最大10万円相当の米国株もしくは日本株が当たる「抽選券」がもらえるというもの。日本株の取引開始を記念したプログラムですが、米国株も当たります。

 

もらえる抽選券の枚数は、入金額に応じて1枚もしくは4枚となるので、お金に余裕があれば、がんばって30万円以上を入金して抽選券4枚を獲得しましょう。

 

■進呈される抽選券の条件

 

入金後は、30日間は出金しないようにしましょう。取引をする場合は、日次平均資産残高1万円もしくは30万円を下回らないように追加で入金する必要があります。

 

要件を達成すると、達成日を含めて3営業日以内に「おめでとうございます」というタイトルの通知がアプリに届き、抽選券（有効期限は2ヵ月）が進呈されます。

 

抽選は、「投資ナビ＞マイページ＞リワード」から行い、米国株か日本株かを選択したうえでルーレット抽選をします。抽選券が4枚の場合、「4枚とも米国株」「1枚は米国株で3枚は日本株」のように組み合わせは自由です。

 

抽選で当たる米国株は、以下のとおりです。エヌビディアなら、抽選券1枚で3株（6.4万円相当）が入庫されます。

 

■「米国株」の獲得銘柄候補

※ 株価は2024年12月6日時点
※ 当選した場合の価値は、為替レート「1ドル＝150円」で計算

 

続いて、抽選で当たる日本株は以下です。ソニーGなら、抽選券1枚で7株（2.2万円相当）が入庫されます。

 

■「日本株」の獲得銘柄候補

※ 株価は2024年12月6日時点

 

獲得した人気株はしばらくウォッチして、日本株や米国株取引を始めるきっかけにしましょう。

 

終了時期は未定となっているので、早めに参加することをおすすめします。

 

・筆者が4回の抽選で実際に獲得した銘柄は？

筆者も実際に30万円を入金し、合計4枚の抽選券を獲得しました。

 

そして、米国株と日本株を2回ずつルーレット抽選し、当たった銘柄は以下の4銘柄です。

 

1. バンクオブ・アメリカ（BAC）
2. アンダー・アーマー（UAA）
3. 東京電力HD（9501）
4. 日産自動車（7201）

 

 

日本円に換算すると、合計8,000円くらいです。

 

 

最高当選額のアップル株や注目のエヌビディア株は当たりませんでしたが、ほぼリスクなしで4株を獲得できました。

 

あなたもぜひチャレンジしてみてください。

 

 

 

 

5. moomoo証券の口座開設に関するよくある質問

Q1. moomoo証券で口座開設するメリット？

moomoo証券の主なメリットは以下のとおりです。

 

 

Q2. moomoo証券で口座開設するデメリットは？

moomoo証券で口座を開設するときの注意点は、以下のとおりです。

 

 

moomoo証券は日本株や投資信託の拡充が課題ですが、1社ですべての条件を満たす証券会社はありません。そのため、色々な証券会社の特徴を把握し、使い分けることをおすすめします。

 

Q3. moomoo証券の口座開設にかかる日数（時間）は？

口座開設完了までにかかる日数は、本人確認書類を提出する方法によって異なります。

 

• スマホからアップロード：最短1～3営業日
• 郵送：1～2週間程度

 

ただし、書類の不備や混雑状況によっては、これ以上の時間がかかる場合もあります。

 

Q4. moomoo証券の口座開設ができないときの原因は？

口座開設の申込み時に入力した住所と本人確認書類に記載された住所が異なるなどの原因が考えられます。

 

理由がわからない場合は、以下の口座開設サポート窓口までお問い合わせください。

 

 

Q5. moomoo証券の口座開設時にカメラが起動しないときの対処方法は？

本人確認のときにカメラが起動しないのは、moomoo証券側ではなく、スマホの設定の問題だと考えられます。

 

アプリ起動時にカメラがオフになる設定になっていないかなど、改めてご確認ください。

 

6. まとめ

 

moomoo証券は情報力に優れたネット証券で、アプリをダウンロードすると“質の高い情報”を入手できるのが最大の特長です。そのため、moomoo証券はインデックスファンドを積み立てて資産形成をするというより、結果にこだわってトレードで利益をあげたい人向けの証券会社となっています。

 

そのベースとなるのが自社開発のアプリで、国内のダウンロード数は1年半で100万を突破。

 

これまで複数のネット証券の取引ツールを使ってきた筆者も実際にmoomooアプリを使ってみましたが、直感的に操作できるメニューとボタンの配置と、サクサク動く操作性が気に入っています。

 

これから株式投資にチャレンジしたい人はもちろん、トレードの実績がある経験者の方もぜひお試しください。