趣味のコレクション——死後の「散逸」を防ぐ方法

前回は、相続対策の「エンディングノート」に記載すべき事項を説明しました。今回は、趣味の「コレクション」が死後に散逸するのを防ぐ方法を見ていきます。

価値を理解していない人にとっては「ゴミ」同然!?

前回に引き続き「相続・財産管理」の内容に関することですが、興味がない人にはなかなか理解してもらうのが難しい専門的なコレクションを所有しているような場合には、エンディングノートで処分方法を伝えておくことが重要になるかもしれません。

 

例えば、子供の時から収集してきた玩具やマンガ雑誌などいわゆる「お宝グッズ」の類いです。これらは、家族が全く関心のない場合には、死後に「ゴミ」とみなされて捨てられてしまう恐れがあるでしょう。

 

あるいは、「1000円程度で買ってくれるかも」という思惑のもとで、チェーン店形式の古書店や近所のリサイクルショップに売られてしまうかもしれません。そのようなチェーン型の古書店・リサイクル店は、そうしたコレクションが持つはずの歴史的もしくは骨董的価値などは全く考慮せず、十把一絡げに「新しいものは高く、古い物は安く」などと形式的・機械的な値付けしかしません。

 

しかるべき専門店、例えばマンガ雑誌であればマンガ専門の古書店などに売れば高額な値段で購入してもらえるかもしれないのに、遺族がそうした知識を持たないばかりに、大切にしてきたコレクションが二束三文で買いたたかれてしまうことになるかもしれないのです。

コレクションの「処遇」はエンディングノートに…

さらにいえば、そうした専門店に売ってもらえれば、モノの価値をきちんと分かっているコレクターの手に渡っていくことになるでしょう。愛蔵の品々が価値の分からない店に売られ粗雑な扱いを受けるよりは、死後、自分と価値観を共有している同好の士に確実に渡ると思えるほうが心の安らぎを覚えるのではないでしょうか。

 

したがって、こだわりのあるコレクションがあって、残された家族がその価値を十分に把握しているとはいえないような場合は、その後処理についてもエンディングノートの中でしっかりと指示しておくよう心がけましょう。

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大坪正典税理士事務所 所長 税理士

神奈川県横浜市出身。相続、事業承継、都市開発、企業再生支援業務などを中心に携わる。他士業とのコラボレーションによるワンストップサービスを提供。著書に『もめない相続ABC』(共著、日本相続新聞社)、『はじめての相続・贈与』(共著、明日香出版社)などがある。

著者紹介

連載残された家族にきちんと「意思を伝える」遺言書の書き方

本連載は、2014年3月20日刊行の書籍『相続争いは遺言書で防ぎなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

相続争いは遺言書で防ぎなさい

相続争いは遺言書で防ぎなさい

大坪 正典

幻冬舎メディアコンサルティング

相続をきっかけに家族がバラバラになり、互いに憎しみ合い、ののしり合う──。 故人が遺言書を用意していない、あるいはその内容が不十分であったために、相続に関するトラブルが起こってしまうケースは数多く存在していま…

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