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世界各国のコロナ対策は大きく二つに分かれる
日本の新型コロナウイルスへの対応戦略は感染抑制でした。これは感染者数を抑制し、重症者や死亡者数を一定程度以下に抑制するという戦略です。世界各国の戦略をみてみると大きく二つに分かれます。
ひとつは中国がとった封じ込め戦略。感染者がゼロになるよう徹底的に都市封鎖などの感染対策をとっています。もうひとつはスウェーデンがとった被害抑制です。これは強力な感染対策は設けず感染者数の増加は許容し、重症者への対応に重点を置いた政策でした。日本は、被害抑制よりも封じ込めに近い立場でこれまで微調整を続けてきました。
一方で、新型コロナウイルス感染症の流行が始まって2年半が経ち、私たちも疲弊しています。経済も停滞しており、今後、長期的には行動制限を緩和していかざる得ない状況です。これからは、微調整から重症者への対応に軸足を移す時期なのでしょう。しかし、感染者が増えれば、重症者と死亡者数が増えてしまいます。私たちは、高齢者や免疫抑制状態の方など重症化リスクの高い方を守りながら、新型コロナウイルスとうまく付き合っていく必要があります。
ワクチン3回接種と基本的な感染対策が重要
私たちが個人レベルでできることは、これまでと同様、ワクチン接種と感染対策です。オミクロン株に対するワクチンの効果は減弱しているとはいえ、重症化を防ぐ効果はワクチンの3回接種で期待できます。これは今後の流行の中心となるであろう「BA.4」や「BA.5」にも当てはまるでしょう。
また、ワクチンの3回目接種の副反応は、概ね2回目接種と同じといわれています。一方で、ワクチン接種だけでは「BA.4」と「BA.5」の流行を止めることはできません。ワクチンの3回接種に加えて「マスクの着用」や「手洗い」「3密(密接・密集・密閉)の回避」「換気」など、新型コロナウイルス感染症の流行当初からの2年半で身に着けた基本的な感染対策を続けましょう。
ワクチンを3回接種して、感染対策もしていたのに感染してしまったら、それは「たまたま運が悪かった」のです。自分を責めず、他人を気遣うことができれば、差別のない居心地のよいやさしい社会になるはずです。
読者の皆様も、ワクチンの3回接種と感染対策へのご協力をお願いします。
●参考文献:
1) 東京都. (第91回)東京都新型コロナウイルス感染症モニタリング会議資料(令和4年6月30日). https://www.bousai.metro.tokyo.lg.jp/taisaku/saigai/1021348/1021799.html, (最終閲覧2022年7月11日)
2) Hachmann NP, Miller J, Collier A-rY, Ventura JD, Yu J, Rowe M, et al. Neutralization Escape by SARS-CoV-2 Omicron Subvariants BA.2.12.1, BA.4, and BA.5. N Engl J Med. 2022;387(1):86-8.
3) Altarawneh HN, Chemaitelly H, Ayoub HH, Tang P, Hasan MR, Yassine HM, et al. Effects of Previous Infection and Vaccination on Symptomatic Omicron Infections. N Engl J Med. 2022;387(1):21-34.
片山 皓太
聖マリアンナ医科大学 内科学 総合診療内科 助教
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