【オンライン開催(LIVE配信)】希望日時で対応(平日のみ)
「日本一富裕層に詳しい税理士」による無料個別相談セミナー
富裕層の相続対策から税金対策の悩みを一挙解決!
詳しくはこちら>>>
自ら考えて、自ら判断して行動する力
■「昭和」の価値観を捨てる
最後に、何よりも親がやるべきこととしてお伝えしたいのは、「昭和」の価値観を捨てるということです。
有名大学に進学すればいい、一流企業に就職すれば将来も末永く安泰だ……そんな価値観はもう過去のものとなりました。終身雇用という考えは薄れ、人生100年の時代がそこまで来ています。今の子どもたちには悠々自適の老後は幻想にすぎないと思います。
今は一部上場企業が潰れるような時代です。会社自体は潰れなくても、銀行などを見てもわかるように、大量のリストラが始まっているところもあります。大手家電メーカーの中には、親会社が海外企業になったところもあります。
このように、いわゆる昭和の価値観がほとんど通用しなくなってきているのが、今のこの時代です。
となると、そうした価値観をいつまでも引きずっていると、いずれは取り残されてしまうことはいうまでもありません。親自身が、思考や意識を変えなければいけないということです。
大企業に寄り添う価値観が崩れかけてきているところに、今回のコロナ禍が拍車をかけ、さらに加速してきたと感じています。業績が悪化している企業が多い中、当然リストラも進むでしょう。となると、会社としては、本当に価値のあるモノ、ヒトしか抱えないようになるはずです。
だからこそ、やはり「個」の力をつけていかなくてはなりません。
今後、リモートワークが進めば、完全に「個」の時代になります。個人のパフォーマンスで評価されるわけです。チームワークが得意な日本人にとっては、それはつらいかもしれません。
今後、仮にコロナ禍が落ち着いたとしても、仕事のあり方や働き方にどんな変化が起こるかわかりません。いずれにしても会社の看板はあまり役には立たなくなるでしょう。いかに、自分の実力で勝負するかが問われるはずです。
必要とされる能力というのは、時代とともに変わるのかもしれませんが、自分の能力を時代に合わせて高め続けていくことが、これまで以上に重要になってきているのは確かだと思います。
これから先、何が起こるか誰にも予測がつきません。だからこそ、自ら考えて、自ら判断して行動する力、「個」の力がより大切になってきます。
その力をわが子に身につけさせるために、ぜひ、親としてやるべきこと、やってはいけないことを見定め、最善と思える選択を重ねていってください。
そうすれば、社会や経済がどう変わろうとも、自分を見失わずにしっかりと生き、持てる力を十分に発揮できる人生を歩むことができるでしょう。
成田 信一
自由が丘矯正歯科クリニック院長
歯学博士
↓コチラも読まれています